映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

身体と心に現れたうつの症状

 4月になってから病院の予約を取り、受診の結果、抗うつ薬睡眠薬を処方してもらうことになったのですが、「病院に行かなければ」、と僕が病院に電話したのは希死念慮が出たからです。
 今では薬の効果もあり、不安に押しつぶされそうになったり、死にたい、という気持ちがわいたり、実際に死ぬ方法を調べたりすることはなくなりましたが、はっきり言って、希死念慮が出た時点での受診は遅すぎました。

 もし、今、少しでも死にたいという気持ちがある人がいたら、すぐに病院に行くことをおすすめします。
 また、病院に予約を取った後、受診まで時間があったので、以下のサイトでセルフチェックをし、受診時にうまく説明できるかわからなかったので、セルフチェックシートと、そこに他の症状も書き加えて持って行きました。
 希死念慮がなくても、1度セルフチェックはしてみると良いかもしれません。

 

うつ病 こころとからだ|シオノギ製薬・日本イーライリリー

 

 僕が病院に行く前にやったセルフチェックでは以下のような結果が出ました。

 

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 このセルフチェックの項目の他にも、振り返ってみるとこんな症状が出ていました。 
 大体、上から現れてきた症状の順番になっています。

・不眠(早朝覚醒
・身体のこわばり(肩こり、首こり、背中痛)
・イヤな出来事、ネガティブな思い出のフラッシュバック
・酒量の増加
・何をしようとしていたのかわからなくなり行ったり来たりしてしまう
・文字がうまく頭に入ってこない(何度も同じ文章を読み返す)
・遠くに行きたい、誰も居ないところに行きたいと願う
・激しいイライラ(特に午前中)
・手足の冷え、震え
・下痢
・動悸
希死念慮 

 希死念慮、死にたいと思ったり、死ぬ方法を調べるということで、病院に行くことにしましたが、振り返ってみると早朝(2時とか3時とか)に目が覚めてしまって、それ以降眠れなくなってしまうという早朝覚醒がまず2年半前くらいに始まりました。

 眠れず、朝起きたときに疲れが溜まっている感じがあったので、栄養ドリンクや栄養剤を飲むようになっていたのですが、単に疲れの時もありましたが、ちょっとした事務作業をしただけなのに、肩や首、背中がこる、ということも起きていました。
 そのため、自分で出来る針をやったり、お灸もしていました。

 次に現れてきたのは、イヤな出来事だったり、思い出がフラッシュバックする(思い出される)ということでした。
 これは、いつ起きるのかわからず、家事をしている時に、ふと現れたりするので、すぐに追い払おうと「クソ!」とか言っていたので、子どもたちがいるときに度々「お父さんどうしたの?」と心配されました。

 また、買い物に行ったのに何を買おうと思っていたのかわからなくなることがあったので、買い物に行くときは買わなければならないものを携帯のメモに入れておいて、それをチェックしつつ買い、その日作るものが決まっていない時などは、売り場をあーでもないこーでもないと、ぐるぐる歩き回っていたりしました。

 東京近辺から離れて、田舎暮らしというか、小規模な地方都市周辺で暮らしたい、という淡い希望はかねてから持っていたものの、誰も居ないようなところに行きたい、1人きりになりたい、と思うようになりました。
 家族の前でそれを言っていたので、当時の配偶者は「遠くに行きたい、1人で暮らしたいと言っていたんだから、それが実現できて良かったじゃない」と今回僕に言ってきて、結局、僕は家を追い出される、ということになりました。
 この遠くに行きたい、ほとんど人と関わることがないように1人で暮らしたいという僕のことばに娘はかなりショックを受けていて、保育園の先生にも話していて、それを心配した先生が僕に声をかけてくれたり、娘と二人きりの時に、何回か娘には泣かれました。
 けれども、娘が目の前で悲しそうに泣いていても、僕はただただ絶望的な気持ちが深くなるだけで「どうしようも出来ない」と答えるだけでした。

 また、特に午前中、イライラするということが多くなっていました。
 これは、眠れなかった疲れのせいだと思っていたのですが、振り返ってみると、不安や絶望感が深まるのが朝や午前中で、その不安や絶望感の現れとして、イライラが募っていたのだと思います。

 手足の冷えや震え、下痢、動悸は、希死念慮と同じような時に現れた症状で、もう既にこの時には身体も心もかなりひどい状態になっていたのだと思います。
 これらの症状が出る前の段階で病院に受診していれば、と今でも悔やまれます。

 今こうしてブログである程度振り返って自分の症状について書けているのは、早朝覚醒と文章が頭に入ってこないという症状以外がほとんど出ない状態になっているからです。
 振り返れるほど回復というか落ち着いているので、そういえばこんな状態だった、と思うことが出来ますが、これらの症状が出ていたそのときには、うつである、という自覚はありませんでした。

 最初に、1度セルフチェックしてみることをおすすめします、と書きましたが、セルフチェックや、僕に出てきたこれらの症状が当てはまるかも、と、早めの発見というか対処や受診につながれば、と願っています。

 最後に、うつのサイトにあった、動画がとても良かったので載せておきます。

 

うつ病を経験したわたしから、大切なメッセージ【アニメーション版】 - YouTube


 この動画は、絵本にもなっていて、僕が受診しているクリニックやその近所にある薬局にも置いてありました。

※その後についても書きましたのでこちらも読んでもらえたら嬉しいです。

ysdnbm.hatenablog.com

われらが背きし者

一人で暮らすようになったので、同居人が契約していたTSUTAYAディスカスがなくなり、レンタルの新作映画が見られなくなってしまいました。

映画館からも遠くなってしまい、節約の面でも新作映画はあまり見られないな、と残念に思っていました。

そうしたら、先日、Amazonのウォッチリストに入れていた作品がいくつかプライム対象になっていました。 

今回は、そんな中の一つです。  

 

われらが背きし者

 

映画『われらが背きし者』公式サイト

 

作品データ映画.comより)

原題 Our Kind of Traitor
製作年 2016年
製作国 イギリス
配給 ファントム・フィルム
上映時間 109分
映倫区分 PG12

 

ストーリー(公式サイトより)

ロッコでの休暇中、イギリス人の大学教授ペリーとその妻ゲイルは、偶然知り合ったロシア・マフィアのディマから、組織のマネー・ローンダリング資金洗浄)の情報が入ったUSBをMI6(イギリス秘密情報部)に渡して欲しいと懇願される。突然の依頼に戸惑う二人だったが、ディマと家族の命が狙われていると知り、仕方なく引き受ける事に。しかし、その日を切っ掛けに、二人は世界を股に掛けた危険な亡命劇に巻き込まれていく…。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

感想

話の内容としては、上に書いた公式サイトにあるストーリーのままです。

 

主人公のペリーとその妻ゲイルの関係はさめていて、やり直すために訪れたモロッコで、ロシア・マフィアのディマの騒動に巻き込まれる。

最初は偶然出会ったから少し頼まれたことをしただけだったのが、どんどん深く関わっていくのですが、MI6が上司の命令を背いて、数人で作戦を実行していくということや、民間人を巻き込む、作戦に協力してもらう、という流れは、リアルさに欠けるように感じました。

 

あと、冒頭や途中でも触れられたペリーとゲイルの関係ですが、ディマやディマの家族に協力していく、という流れで、2人の関係を振り返り見直していく、という内容がもっとあれば、良かったかな、と思います。

 

けれど、最終的には、冒頭から出てきていたあるモノが、なぜ度々出てきていたのか、ということがしっかりと物語として回収されていたのが良かったです。

褒められる喜び

先日、新聞を読んでいたら、一面の片隅にある記事が目に留まりました。

 

digital.asahi.com

 

朝日新聞の朝刊には毎日、哲学者の鷲田清一さんが取り上げる誰かのことばとその解説が載っています。

鷲田さんの前は、詩人・評論家の大岡信さんが「折々のうた」というタイトルで担当していました。

僕は毎回この欄を読む、というほどではないのですが、先日、たまたま目に留まりました。

 

上のリンクだと朝日新聞デジタル版の読者じゃないと読めないかも知れないので、紹介されていたことばだけを引用してみます。

 

褒められた喜びというのは、「ちゃんと見ていてもらった」という喜びでもあった。 苅谷夏子

 

 苅谷さんというのは、国語教育学者大村はまの元生徒で、大村はま記念国語教育の会の事務局長を務めている方とのこと。

 

大人になると褒められることはほとんどなくなり、むしろ誰かを褒める、いかにして褒めるかということを考えることが圧倒的にエネルギーを注いでいくことになります。

誰かを褒めるということが、今の役割なのだ、自分はもうそういう年齢なのだ、ということで、誰かに褒めて欲しいということもすごく気恥ずかしく、中々言えません。

 

ネット上でよく大人(だと思われる人)たちが「もっと褒めて欲しい」ということを書いていて、「なんでそんなに褒めて欲しいんだろう?」と疑問にさえ思っていました。

 

でも、この「褒められた喜びというのは、「ちゃんと見ていてもらった」という喜び」ということばがとても身にしみてきました。

「褒めて欲しい」というのは「自分をちゃんと見て欲しい」ということ。

 

当たり前のように目の前に居るかも知れないけれど、ちゃんと見ているよ、と伝えて欲しいのは、年齢に関係なく、どんな人でも望んでいることなのかもしれない、と思いました。

『ワカコ酒』

以前のブログでは、自分が主夫だったので、子育てとか主夫に関係する漫画に絞って書いていましたが、主夫という自分自身の役割もなくなったことですし、面白かった漫画はジャンルに関係なく書いていこうと思います。 

 

ワカコ酒 1巻 Kindle版

 

AmazonKindle版のコミックが無料の時があるのですが、アニメが放映される時期だったのか、無料だったので、ダウンロードして読んだのがきっかけです。

ちなみにアニメはプライム対象になっていますが、僕はまだ観ていません。

 

ワカコ酒 シーズン1

 

 二十代後半の会社員である、主人公ワカコが基本的には夕食に立ち寄ったお店で食べた一品とそれに合うお酒を飲むという、一話完結型の漫画です。

似たような漫画、夕食の一品を軸にした話で僕が好きなのは『深夜食堂』(紹介した記事)がありますが、『深夜食堂』との違いは、『深夜食堂』では頼むに至るお客らのその一品にまつわる話があるのですが、ワカコ酒はほぼそういう「頼むに至る、人生を反映した話」というのはなく、旬だったり、その日の天候や季節だったり、その場で「食べたい」という気持ちで一品やお酒が選ばれていきます。

 

なので、ワカコがどういう状況なのか、というのは、なんとなくしか知ることが出来ず、付き合っている人がいるっぽい、とか、年齢もアバウトに20代後半だとか、働いている会社でどういう仕事をしているのか、というのもあまりよくわかりません。

 

とにかく一貫しているのは、ワカコがそのときに食べたい一品とそれに合うお酒。

 

でも、このそのときに食べたい一品とそれに合うお酒、というシンプルさが、ページ数にもちょうど良く、とても良いです。

それは、例えば時には「かにみそ」だけだったりするのですが、最初は、夕食が「かにみそとお酒だけ!?」と思ったりしたのですが、夕食はお腹を膨らませる必要もないし、むしろこういうスタイルの方が、お酒を飲むには良いのかも、と思ったりしました。

 

いかにも夕食という一品が出てくることもあるのですが、複数人でいるといつの間にか誰も手をつけずに残ってしまうような酒の肴も、ワカコが一人で食べるからこそ、その一品に焦点が当たる、というのも、あまり堪能していなかったな、今度ゆっくり味わってみよう、と思うきっかけにもなりました。

 

1つ困ったのは、ちょっとした空腹時にこの話を読んでいると、空腹感が増すことです。

なので、空腹時は避けた方が良いかもしれません…。

「ワイルド・スピード EURO MISSION」

先日、Amazonプライムビデオのプライム対象リストを見ていたら、まだ見ていなかったワイルド・スピードシリーズが載っていました。

第七作のスカイミッションから観ていなかったと思い、スカイミッションを観てみたのですが、途中から、前作、つまり第六作も観ていないのかもしれない、と思い始めました。

ということで、こちらもAmazonのプライム対象リストに入っていたので、さっそく観てみました。 

 

 ワイルド・スピード EURO MISSION

 

作品データ映画.comより)
原題 Furious 6
製作年 2013年
製作国 アメリ
配給 東宝東和
上映時間 130分
映倫区分 G

 

ストーリー(映画.comより)

リオの犯罪王から大金を強奪し、逃亡生活を送っていたドミニクの前に、FBI特別捜査官ホブスが現れ、高度な運転技術を用いて世界各国で犯罪を繰り返す巨大組織を壊滅させるため、ドミニクとそのチームに協力を要請。ドミニクは、死んだはずの元恋人レティが、その組織を率いる元エリート軍人のショウに協力していると聞かされ、その真偽を確かめるためにもホブスの依頼を引き受ける。相棒のブライアンら仲間のドライバーたちを招集し、ショウ一味を追跡するドミニクだったが……。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

感想

第七作のスカイミッションを観た後に見たので、どうしてもスカイミッションとの比較になってしまうのですっが、カーアクションは相変わらずとても迫力があって魅せるのですが、物語としては、あまり目立つような展開がなかったように思います。

 

ドム(ドミニク)の恋人レティが実は生きていて、記憶を失っているけれど、どうにかドムの元に戻そうという展開なのですが、そのほかの登場人物、特に最初のほうでハンとこれからの展開を期待させるジゼルがわりとあっさりと死んだことにされてしまったことにちょっと軽すぎるような気がしました。

 

この作品は時系列的に第三作のTOKYO DRIFTにつながるということなので、それとの整合性のためには仕方がないのかもしれませんが…。

うつの気配

今回のうつに関して記録のためにも、少しずつ書いていこうと思います。

 

今振り返ってみて、うつの気配だったと思うのは、早朝覚醒でした。

2年半くらい前から、2時とか3時に目が覚めてしまい、その後はうまく眠れない、ということが続いていました。

 

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一度目が覚めてしまうと、その後はうまく眠れず、ゴロゴロして2度寝できるのを待つか、それでもうまく眠れないと、諦めて本を読んだりして、子どもたちが起きてくる6時を待つという日々が続いていました。

 

最初うまく眠れなくなった時、同居人にそのことを伝えたのですが、5時間くらいは眠れていたので、「5時間とか6時間眠れてるんだったら大丈夫じゃないの?」と言われ、今までが他の人よりも長く寝ていただけで(8時間以上)、他の人もそれくらいなのだから、大丈夫なのかもしれない、むしろ、今までが寝過ぎだったのかも知れない、と思いました。

 

けれども、「うまく眠れてない」「睡眠が足りていない」ということは、やっぱり自分の身体に少しずつ「疲れ」をもたらしました。

 

なので、うまく眠れるように、うまく眠れるようになると言われているものを調べ、サプリを取るようにしたり、寝る前にブルーライトを浴びないようにしたり、運動をしてみたりしてみました。

 

けれど、やっぱり、そのどれを試しても早朝に目が覚めてしまう、ということはなくなりませんでした。

 

睡眠が足りていない、ということが続いていくと、身体にも変化が起きてきて、目が覚めても疲れが取れていないので、栄養ドリンクを飲んだり、栄養剤を飲んで過ごすようになりました。

最初は、疲れたままだとこの日は過ごせないな、という日だけ飲むようにしていましたが、疲れが重くのしかかかるので、飲む日がどんどん増えていきました。

 

身体だけでなく、気持ちの上でも晴れない日が続いていきました。

それまでは明日までにやらないといけないことは前日にやるような性格だったのですが、ギリギリまでやらなかったり、今日やらないといけないことを忘れてしまったりすることも起きてきました。

 

眠るためにお酒を飲む、ということは最もやっていはいけないことである、ということは知っていたので、眠るためにお酒を飲む、ということはなかったのですが、心身の不調をどうにかしたい、気を紛らわせたい、ということでいつもなら缶一本の晩酌で済んでいたものが、食後にももう一缶飲んだりする、ということも度々するようになりました。

 

今思えば、この時点で、病院に行っていれば良かった、と思います。

1度うつになっていたので、うつとは違う、と思いたかったのかも知れませんし、睡眠に関しては、前回は、早朝覚醒ではなく、寝付けない、眠れないままにいつの間にか朝になっているというものだったので、自分の中で比較できる経験があったことが逆に災いしてしまったように思います。

 

下の病院のサイトにもあるように、うまく眠れていない、という時に、そのもそも病院に行っていれば良かった、と思います。

 

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 睡眠薬の効果・副作用・強さについて医師が詳しく解説|元住吉こころみクリニック

 

もし、まだうまく眠れていない、という人がいたら、他に症状がなくても大丈夫だと思わず、病院に行ってみてください。

睡眠に関しては、心療内科などになるかと思います。

心療内科にかかったことがないと、ちょっと不安に感じるかも知れませんが、病院の雰囲気は今だとホームページでも沢山写真が載っていますし、電話したときの病院の人の雰囲気が良ければ、そこにするというような気軽な気持ちで良いと思います。

「ザ・ウォール」

映画館からも遠くなってしまったので、映画館で観たい映画はたくさんあるものの、節約しなきゃいけないこともあり、ひたすらAmazonで映画を観ています。

プライム会員だと無料で観られるって本当に良いな、と改めて実感してます。

 

ザ・ウォール(字幕版)

 

映画『ザ・ウォール』公式サイト

 

作品データ映画.comより)
原題 The Wall
製作年 2017年
製作国 アメリ
配給 プレシディオ
上映時間 90分
映倫区分 G

 

ストーリー(公式サイトより)

2007年、イラクアメリカ兵のアイザックとマシューズは、想定外の場所から突然の銃撃に遭う。マシューズはその場に崩れ落ち、アイザックは瓦礫の壁の背後に命からがら逃げこむ。脚を撃たれ身動きが取れなくなったアイザックは助けを呼ぼうと無線を手にするが、そこから聞こえてきたのは“死神”としてアメリカから恐れられていたスナイパー<ジューバ>の声だった。止まらない脚からの出血、容赦ない日差し、迫り来る喉の渇き…。圧倒的不利な状況で始まった最恐のスナイパーとの頭脳戦に、己の能力フル回転で挑む!はたしてそこに生きて帰る術はあるのか?!

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

感想

 Amazonのレビューではそこまで高くなかったのですが(★3くらい)、自分が観たいと思っていたリストに入っていたので観ました。

 

出演者が画面に現れるのがアイザックのみ、たまにマシューズが出てきて、他に無線でのやりとりで敵である<ジューバ>が出る、という、ほとんど一人芝居です。

 

このほとんど一人芝居、という点が、好みが分かれる点だと思います。

 

僕は、ほとんど一人芝居だけれども、物語を成立させている、というその点がすごく良いと思いました。

 

もちろん、<ジューバ>の能力からしたら、あっという間にアイザックやマシューズを殺すことも出来、なぜ、アイザックと無線でやりとりをしなければいけないのか、という点が最後の展開を観た後でも疑問が残ります。

(最後の展開を誘うために、<ジューバ>がアイザックを生かしておいたとも考えられるけれど、殺したとしてもその展開に誘えたようにも思う。)

他にも、失血死になるような箇所を狙ったにもかかわらず、結構長い間生きているとか気になるところはあります。

 

けれども、この物語はなによりも、ほとんど一人芝居なのに、緊迫した様子だとか、がそれなりに伝わってきて、よく出来た映画だと思いました。