映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」

 マーベル作品時系列鑑賞、以前見たことがあったけれど、改めてこの流れで見ておこうと「アイアンマン」「アイアンマン2」を見直し、【フェイズ1】に戻っていましたが、【フェイズ2】に突入です。

【フェイズ2】の作品は以下の順番になっています。
アイアンマン3」(2013年公開)
マイティ・ソー/ダーク・ワールド」(2013年公開)
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」(2014年公開)
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(2014年公開)
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(2015年公開)
アントマン」(2015年公開)

 これらの作品の中で観たことがあるのは、「アイアンマン3」と 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」で、それ以外の作品と、これ以降の作品は観たことがないので、これからはほぼ時系列順に観ることが出来そうです。

 


マイティ・ソー/ダーク・ワールド(字幕版)

 
作品データ映画.comより)
監督アラン・テイラー
原題 Thor: The Dark World
製作年 2013年
製作国 アメリ
配給 ディズニー
上映時間 112分
映倫区分 G
上映方式 2D/3D

あらすじシネマトゥデイより)
アベンジャーズの一員として、ソー(クリス・ヘムズワース)がニューヨークで激闘を繰り広げてから1年。ロンドンで謎の重力異常が起き、その調査を天文物理学者ジェーン(ナタリー・ポートマン)が行うことに。しかし、その過程で地球の存亡を左右するダークエルフのパワーを宿してしまう。愛する彼女を救うすべを探ろうと、ソーは彼女を連れて神々の世界アスガルドへと向かうが、それが家族や故郷にも危機をもたらしてしまう。窮地に陥った彼は、血のつながらない弟ロキ(トム・ヒドルストン)に助けを求める。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★☆☆

感想
 前作、「マイティ・ソー」から続く物語になっている今作品。
 前作で恋仲となった地球人ジェーンへの思いを忘れることはないものの、9つの世界を統治するという役目から早2年、「アベンジャーズ」の戦いからも1年が経過しています。
 「アベンジャーズ」の戦いを引き起こしたロキは母の願いにより死刑は免れたものの終身刑が科されており、ソーはジェーンへの気持ちを持ちながらも、父からの「次代の王」としての期待と役割に応えています。

 そんな中、ソーたちが暮らすアスガルドに攻めてくるダークエルフたち。
 ダークエルフのパワーの源であるエーテルをジェーンが取り込んでしまったことにより、ジェーンと再会を果たします。
 ここでジェーンに、2年間も放っておかれたこと、1年前のNYでの「アベンジャーズ」の戦いをTVで観たことなどを怒られつつも、ソーの母親に紹介するなど、2人の関係に進展(?)が見られます。

 が、ダークエルフの攻撃により、その母も殺され、ソーはロキと一緒にダークエルフたちに立ち向かっていきます。
 ロキは父の王に扮したり、本心をつかみづらいのですが、母親が殺されたことを知ったあとに苦しむ様子は、彼が完全に悪の存在ではない、ということを示すとても特徴的なシーンでした。

 最終的に、ソーは、父から期待された役割に対して、つまり王になるかジェーンを選ぶのかということについて結論を出します。
 「マイティ・ソー」では自らの稚拙な行動によって戦いを引き起こし、「アベンジャーズ」の戦いとその後の時間によって、王としての役割と存在を自覚し行動してきたソーが、最終的に成長の結果として何を選ぶのか、ということは「しあわせとは」ということを考えるさせる内容でもありました。

 けれど、全体的には、前作では地球がメインになっていましたが、今作では9つの世界が1つに重なる時が舞台となっていることもあって、宇宙での戦いがメインになっており、その点が、僕には物語世界に入っていくのが難しく感じられました。
 そもそも、ソー自体が神話を元にして作られたものなので、地球がメインではないことは分かるのですが、神が暮らす世界が舞台だと分かっていても、その世界観をいまいち自分にはなじむことが出来ませんでした。

 まぁ、でも、こういう映画こそ、分かりづらいからこそ、もう一度見る必要があるのかともしれません。

ヨガ

 夏から9月いっぱいくらいまでが精神的にも時間的にも余裕があったので、山に行けたら良かったのですが、夏に足首をケガしてしまい、秋になってからは精神的な状態が悪化し、その後落ち着いてきたものの寒くなったり、職場の人数が減ったことで時間的な余裕もなくなってしまいました。
 山に行けるための身体作りはしてきたのですが、実際に山に行かないと身体作りのモチベーションも下がってきてしまったので、山のことを一旦横に置いて、出来る運動をしてみることにしました。

 そこで、内澤旬子さんの『身体のいいなり』で触れられていたヨガを始めてみました。
 

f:id:ysdnbm:20181115083037j:plain

 
 ヨガ自体は以前から興味があったのですが、ヨガをやっている人は女性が多い印象があって、どこかの教室などに参加するには精神的なハードルが高く(しかも、以前職場の女性上司が「ヨガに来る男性って、女性目当だと思われない?」という発言をしていて、さらに精神的ハードルが高くなりました)、自分だけでやろうとDVDを見てやったことがあったのですが、いつの間にかやらなくなってしまいました。

 なので、ヨガ自体は興味があって、ちゃんと習ったりしたいな、と思うものの、自分には(精神的&金銭的に)ハードルが高かったのですが、内澤さんの本をきっかけに「アシュタンガヨガ」というものを知り、それはハードルが低く感じられたのでそれをやってみることにしました。

 ハードルが低く感じられた理由は、アシュタンガヨガのポーズの流れ(順番)が決まっていることです。
 なので、どのインストラクターから習っても同じ流れだということが書かれていて、それが自分の性格的にも、また、誰かに習わずに自分で始めるのも楽に感じられました。
 身体のこの部分が疲れているから今日はこのポーズ、この部分が堅いからこのポーズというようなヨガのやり方もあるでしょうが、僕としては、日々の習慣にするためには「同じこと」を「繰り返す」ことが重要です。

 ということで、アシュタンガヨガで一番評判の良かったDVDを手に入れ(「ケン・ハラクマのアシュタンガヨガ」)、iPad miniにも取り込んで、始めてみました。

 まだ始めたばかりですが、実感している効果が既に出てきています。
 それが、身体がぽかぽかしていることです。
 結構きつい体勢もあって、元々身体が堅いので、かなりきついポーズも多いのですが、そのおかげで筋が伸びて、そこに血がちゃんと巡るようになったのか、代謝が良くなったようです。
 実際に掛け布団に他のタオルケットも掛けて寝ていたのが、掛け布団だけでも暑く感じて、手足を出すくらいになりました。

 DVDを最後まで通してやると1時間くらいかかるので、それは毎日やるのは難しいですが、効果を実感しているので、これからも続けていこうと思います。

「風が強く吹いている」

 劇場公開から10年くらい経った作品ですが、以前読んだ木皿泉さんのエッセイで触れられていて、Amazonプライムにあったので観てみました。
 主演が同世代(友人の元同級生)の小出恵介で、未成年者との性行為で引退状態なのですが、アニメが2018年の秋から公開されたこともあって、この作品も観られるようになっていたのかと思います。 

 


風が強く吹いている

 
作品データ(映画.comより)
監督 大森寿美男
製作年 2009年
製作国 日本
配給 松竹
上映時間 133分

ストーリー公式サイトより要約) 
ついに、ハイジ(小出恵介)は見つけた。共に夢を叶える仲間の、切り札にして、最後の1人を。彼の名はカケル(林遣都)、18歳。ハイジが4年生になる寛政大学に、この春から通う新入生だ。高校時代に天才ランナーと呼ばれた彼の走りをその目で確認したハイジは、戸惑うカケルを半ば強引に、自らが寮長を務める竹青荘に入居させる。まかない付きで3万円という破格の家賃には、陸上競技部に入部して毎朝5キロ走るという入居条件があった。
「10人で力を合わせて、箱根で頂点を目指そう!」
ハイジの突然の箱根駅伝出場宣言に、唖然とする9人。それもそのはず、ハイジとカケル以外は全員、陸上とはかけ離れた者ばかりだ。ニコチャン(川村陽介)は、2浪に1留で25歳のヘビースモーカー。法学部のユキ(森廉)は、すでに司法試験に合格済みの頭脳派。ヴィジュアル系の顔立ちから、その名がついた王子(中村優一)は、愛する漫画の山の中で暮らす漫画オタク。キング(内野謙太)はクイズオタクの雑学王で、やたら日本語がうまいムサ(ダンテ・カーヴァー)は、アフリカからの超マジメな国費留学生。神童(橋本淳)は心優しい性格で、竹青荘の良心と呼ばれている。新入生のジョータ(斉藤慶太)とジョージ(斉藤祥太)は、女の子にモテることしか考えないお気楽な双子の兄弟だ。
一応監督である竹青荘の大家・田崎(津川雅彦)のゆるい励ましも受け、翌朝から箱根を目指す日々が始まった。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

感想
 第一印象は、同じようなスポーツを扱った日本の映画「チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」を観たばかりだったこともあって、そちらとの対比になるのですが、お金をかけているな、ということでした。

 寛政大学だったり、陸上競技部の量でもある竹青荘といった設定こそフィクションですが、目指すのは箱根駅伝なので、実際の箱根駅伝の様子や、箱根駅伝に出場するための予選会の様子がふんだんに盛り込まれていました。
 その実際の映像と遜色がないように、寛政大学の選手たちが走る場面では、沿道には多くの応援する人たちがいて、架空の大学名の旗やのぼりをもった人たちがたくさんいました。
 これらの人たちを集めるだけでも大変だったのではないかと思います。

 また、「チア☆ダン」では、3年間の様子が描かれていましたが、この作品では1年弱の様子が収まっているので、物語としても詰め込みすぎということもなく、ちょうど良いボリュームだったように感じました。

 けれど、寛政大学陸上競技部のキャラクターに関しては、それぞれが際立っており、箱根駅伝に関しての様子がリアルだからこそ、そのリアルな感じからかけ離れたように感じてしまいました。
 ヘビースモーカーの長距離ランナーはもちろんのこと、運動からかけ離れていた人たちが毎日走るようになったとしても、いきなりすぐに箱根駅伝に出られるのか、というとそんな甘くないだろう、と。

 元々は小説なので、小説として読めば、フィクションとして、選手たちのキャラクターや置かれている環境も受け入れられるものの、この映画では、リアルな場面がふんだんに映し出されることで、フィクションの部分とリアルな部分とのギャップが鮮明になりすぎている印象でした。

 それでも、良かったのは、俳優たちが結構走る練習をしたんだろうな、という身体をしていたことです。
 特にエースの位置づけである林遣都は走る姿も身体も本当の長距離ランナーのようで、そこからも、この映画を作った人たちの本気度が伝わってくるような気がしました。

医師からのアドバイス

 うつ病の治療のために大体3週間に1度、うつ病デイケアも併設している心療内科のクリニックに通院しています。
 通院する曜日は決まっていて、その日の都合によって午前のこともあれば、午後のこともあるのですが、予約時間少し前に行くと待合室にはいつも複数人が待っています。
 なので、予約時間にそのまま診てもらえることはあまりなくて、予約時間を大体過ぎ、一番混んでいたときは予約時間から1時間くらい待たされました。

 が、先日病院に行くと、一人の人が受診を終えたばかりで、待合室には誰もいませんでした。
 すぐに名前を呼ばれ、診察室に行くと、他に誰も待っていないからか、医師がわりとよく話を聞いてくれました。

 

f:id:ysdnbm:20181113201131j:plain


 いつもささっと話して終わるからなのか、(自分が判断したのに)なぜ抗うつ薬をやめたのか忘れていましたが、その理由を含めて僕から話をゆっくり聞くという感じでした。
 その中で、今回のうつ病は元配偶者との関係によるものなので(重要な他者との役割の不一致)、調停の話が出ました。

 すると、調停に関しては今まで何も意見を言ってこなかった医師が初めて、「弁護士に任せた方が良いこともあるかも知れませんね」とアドバイスしてきました。

 子どもたちとの面会を含めた調停について、今まで1度も医師からは医師の意見を言ってきたことがなかったので、ちょっと驚きました。
 その驚きは、「弁護士に任せた方が良いと思うほど、僕の心身の状態に悪い影響を与えている」と感じたからです。

 今のところ弁護士に依頼することなく、自分でやっていますが、それでもとりあえず医師からみると僕は調停によって大きなダメージを負っているということなので、これ以上辛くなりそうだったら、弁護士に依頼することも考えようかと思います。
 何にせよ、他人からじゃないと自分がどういう状態なのかいまいち分からないことがあるので、アドバイスをそのまま受け入れるかどうかは別として、自分の状態を1つの視点から知ることが出来たのは良かったです。

「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」

 Amazonプライムで観た作品です。
 今回見た作品をリメイクした「ドラゴン・タトゥーの女」は観たことがあったのですが、元々のスウェーデン版は観たことがありませんでした。
 ちなみに、映画自体も、スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンによる推理小説を元にしています。
(『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上・下合本版)』 (ハヤカワ・ミステリ文庫)』)
 


ミレニアム ドラゴンタトゥーの女(字幕版)

 
作品データ映画.comより)
監督 ニールス・アルゼン・オプレブ
原題 Män som hatar kvinnor
製作年 2009年
製作国 スウェーデン
配給 ギャガ
上映時間 153分
映倫区分 R15+

あらすじシネマトゥデイより)
ジャーナリストのミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)は、ある大物実業家の違法行為を暴露し、名誉棄損で有罪になる。そんな彼に目をつけた大企業の前会長が、40年前に失踪(しっそう)した自分の血縁にあたる少女についての調査を彼に依頼する。ミカエルは天才ハッカーでもある調査員リスベット(ノオミ・ラパス)と協力して、未解決事件の真相に迫る。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★★

感想
 「ドラゴン・タトゥーの女」もとても良かったのですが、こちらのオリジナル版もとても良かったです。
 内容は変わらず、40年前に失踪した少女の調査を依頼された主人公ミカエルの元にハッカーで調査員のリスベットが協力し、真相を明らかにしていく、というものです。

 「ドラゴン・タトゥーの女」でも描かれていた、リスベットの後見人になる弁護士の性暴力とそれへの復讐シーンは目を背けたくなるような場面ではあると同時に目が離せない場面になっています。
 リスベットになぜ後見人が必要なのか、ということも物語の展開と共に徐々に示されていき、最終的には、そのきっかけとなり、関係を絶っていた母親との再会も描かれています。

 このオリジナル版の方が、時間が長いからか、母親との関係だけでなく、ミカエルとの交流も丁寧に描かれているように感じました。
 「ドラゴン・タトゥーの女」では、ミカエルが主人公で、リスベットは助演という感じでしたが、この作品では、二人ともにそれぞれ焦点が当たっていて、だからこそ、二人の関係が少しずつ近づき、セックスするシーンもミカエルにとっては唐突ではあるものの、リスベットがそうしたくなる気持ちも分かるような感じがしました。

 物語の展開の主軸は、少しずつ明らかになっていく、40年前の失踪の真相ですが、これはリズムもよく、2時間半という長さですが、飽きることがなく、物語にぐいぐいと引き込まていきました。
 現代だかこそ明らかに出来ることと40年前の情況をうまく絡ませていて、この展開の良さは原作によるものなのかなと思います。

感覚過敏

 先日読んだ武田友紀『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』 で、敏感な感覚の中でも、味覚、触覚、視覚、嗅覚、聴覚の五感それぞれを分けて考えることが指摘されていました。
 同じような「繊細さん」(HSP)でも、五感のどれが繊細なのかは人それぞれに違うということ、また、自分の特徴を知る上でも五感に分けて考えるとより理解しやすいようです。

 ということで、僕は五感の中でどの部分が特に敏感なのかを考えてみると、一番大きいのは、何といっても視覚です。
 視覚は敏感というよりも、そもそも入ってくる情報量が多いことが大きな影響を与えています。
 過度にまぶしいとか感じることはないものの、視覚から入ってくる情報量が多すぎて集中出来なかったり、気になってしまうことがしばしばあります。
 子どもたちと暮らしていた時、特に子どもたちが小さかったときには少しの変化でも見逃さないように、あるいは外出時に危険を察知するには視覚情報が沢山入ってくることは良かったのですが、今ではその必要はないので、必要な時以外はメガネを外すことにしました。
 そうしたら、周りにいる人たちの表情なども僕は裸眼だと見えないので、周囲が気になることがなくなり、少し楽になりました。

 他の感覚で敏感なのは何だろう、と考えていたら、先日、ある出来事がありました。

 

f:id:ysdnbm:20181111071115j:plain


 仕事をしていたら、その部屋に香水を付けた1人の人が入ってきました。
 近くに寄ればもちろんのこと、少し離れていてもその匂いはきつく、僕は気持ちが悪くなってしまいました。
 感覚過敏によるストレス回避の対処法は「物理的な遮断」なのですが、同じ部屋で仕事をしなければならなかったので、逃げることが出来ず、その人がいる2時間の間、頭が痛くなり、気持ちが悪くなる中、たまに部屋を出て深呼吸してからまた戻って仕事をする、というようにして過ごしました。

 自分自身でもお香を焚いたり、お灸をするので、匂いにはそこまで敏感ではないと思っていたのですが、多分それは、自分自身が「今から匂いがする」ということを分かっていて、しかも時間が決まっている中でのことだからのようです。
 お灸の匂いは苦手ですが、アロマではリラックスすることも出来ることもあるのですが、他の人がつけた香水というのは自分ではコントロール出来ないものなので、ストレスを感じてしまったのではないかと思います。
 同じ部屋にいた他の人は特に困った様子もなく過ごしていたことから、僕が敏感に匂いを感じていたようです。
 そういえば、洗剤の匂いにも結構敏感で、洗剤は無香料を使っていて、他の洗剤で洗った香りがついたものを着ると気になったりしていました。

 他にも、触覚ということで言えば、僕は長袖が苦手で、特に手首の周りに洋服がこすれる状態が苦手です。
 なので、長袖の時期に仕事をする際はアームバンドをするのですが、それも感覚過敏が理由だったのだな、と気付きました。

 五感を分けて考えること、繊細さんの中にも敏感に感じる感覚がそれぞれ違うということはもちろんのこと、そのそれぞれの五感の中でも、すごく敏感に感じる部分とそうではない部分がある、と思います。

 こう考えてみると、味覚についても、敏感だからこそ、逆に同じものを食べ続けることが平気なのかも知れません。
 今まで食べたことのない新しいものにチャレンジしてストレスを感じるくらいなら、いつもメニューが同じものであれば、大きく変わることがなく、ストレスを感じることがありません。
 だからこそ、僕は毎日同じようなものを食べていてもあまりストレスを感じないのかも知れません。

 こうして考えると自分自身のことではあるのですが、中々面白いので、1つ1つ自分の特徴を探っていきたいな、と思います。

「チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」

 劇場公開されていたときから見てみたいなと思っていた作品が、Amazonプライムで見られるようになっていたので見てみました。
 映画だけでなく、土屋太鳳主演でテレビドラマにもなっていたそうですが、そちらは未見です。
 


チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話

 

youtu.be


映画「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」公式サイト


作品データ映画.comより)
監督 河合勇人
製作年 2017年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 121分
映倫区分 G

あらすじ(公式サイトより)
県立福井中央高校に入学した友永ひかり(広瀬すず)は、中学からの同級生の孝介(真剣佑)を応援したいためだけにチアダンス部に入部する。しかし彼女を待ち受けていたのは、顧問の女教師・早乙女薫子(天海祐希)による「目標は全米大会制覇!おでこ出し絶対!恋愛禁止!」という超厳しいスパルタ指導!!早々に周りが退部していく中、チームメイトの同級生・彩乃(中条あやみ)の存在もあり何とかチアダンスを続けていく決意をするひかり。チアダンス部は“全米大会制覇”に向かって走り出す!!フツーの女子高生たちの夢への挑戦が今、始まる――。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★☆☆

感想
 実話とのことなのですが、何だか漫画を実写化したような作品でした。
 冒頭の顧問の教師の登場シーンや、チアダンス部入部直後のそれぞれのダンスを披露するシーンなど、これが実際にあったことなのか?と疑問に思うシーンやキャラ設定がありました。
 映画にするために、演出(脚色)したのでしょうが、僕にはやり過ぎのように感じ、冒頭から引いてしまいました。

 また、2時間の中に、3年間の様子を描いていて、全体の流れが均一なので、観客としては時間の流れが分からないという戸惑いはないものの、どの場面も深まっていくことがなく、浅く広く物語りが進んでいくように感じました。
 例えば、チアダンス部創設当初には創設当初の苦労があったでしょうし、2年目には2年目の苦労が、そして、3年目の全米大会制覇の年にはその年の苦労があったはずです。
 広瀬すず演じる主人公の友永ひかりがなぜチアダンスを始めたのかということについても、最後の方でちらっと出てくるだけで、それ自体が1つの物語になる出来事も深まることがありませんでした。

 同じペースで最初から描かれていると、本当は全米大会での優勝を一番の到達点にしたいのでしょうが、見ていても気持ちが盛り上がることはありませんでした。
 気持ちが盛り上がらなかったのは、作りの中途半端さにも理由がありました。
 大会の様子は、本番のように描くことは予算の関係上難しいことは分かりますが、それだったらそれで、実際の大会の様子を合間に入れることによって、その大会の本当の様子を描くことも出来たはずです。

 「ホントの話」というタイトルにしているにも関わらず、キャラクターが漫画のようだったり、本当の、実際の大会の様子が伝わってくることはなく、リアリティに欠ける作品でした。

 あと、作品とは直接関係がないのですが、主演の広瀬すずの化粧がすごく気になりました。
 高校入学時点でかなりの化粧をしていること、それはそういう地域や高校もあると思うので良いとしても、アップにされる度に、目の化粧(アイライン)が際立っていて、すごく気になってしまいました。
 チアダンス部は恋愛禁止などや容姿にも制限をしていたということなのですが、あの不自然なアイラインは何だったのか、最後まで違和感がありました。