映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「パパ、どうしてお仕事いかないの?」

主夫読むべし。

 

 

パパ、どうしてお仕事いかないの? パパ、どうしてお仕事いかないの?
(2011/09/08)
望月 昭

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元々、著者の望月昭さんのパートナーの細川貂々さんの作品をよく読んでいたことから知った、ツレさんこと、望月昭さん。

うつになって、在宅で仕事をしているものの、主夫、しかも、子育て主夫をしています。

(関係ないけれど、現在「主夫」の方でうつなどの精神疾患を患っている/患った人が多い気がします。たぶん、男性の「うつ」発病後、離婚に至る場合が一般的に多いのですが、離婚しなかった場合、「主夫」になるという選択になるのかと思います。)

 

 

タイトルに惹かれて読み始めましたが、僕も果たして子どもたちに、「お父さん、どうしてお仕事いかないの?」と聞かれる日が来るのでしょうか。

いや、でも、僕は仕事の日はネクタイ締めてスーツで出かけているので(その必要は必ずしも無いのだけれど)、今のところ、T(4歳)には聞かれていません。

保育園のお迎えは必ずカジュアルというか、勤め人にはあり得ないくらいラフだけど。

 

 

この本を読んでいるときに、我が家のツレ(A)に、僕が寝る時間になっても読んでいたからか、「面白いの?」と聞かれましたが、僕「あんまり…。」、ツレ「じゃあ、読みやすいの?」、僕「うーん、あんまり…。」。

では、何故読んでいたのか、そして人に勧めるのか。

よく分かりません。

すごーく面白い内容が書かれているわけでも、すごーく読みやすいわけでもありません。

でも、なんだか、主に育児に対するツレさん(望月さん)の姿勢がこの本を読ませる、といった感じ。

育児での悩みも、考え方も違うけれど、なんとなく、同じだな、と思うのは、子どもに対する責任感みたいなもの。

うまく説明出来ないので申し訳ありませんが。

 

 

一つ、この本に書かれていることで、もっともだ!、と思ったこと。

僕らも子どもたち(T、S(2歳6ヶ月))を保育園に預けていますが、保育園は「収容施設」だということ。

どんなに、その環境が良くたって(もちろん悪いこともある)、子どもたちが保育園に行くのは、親だったり、保護者だったり、社会だったりと「オトナ」による都合だということ。

これは、保育園を卒園しても、学校と呼ばれる所に行かされるときは基本的に一緒です。

僕は自分自身は不登校だとかを経験したことはありませんが、子どもたちが「行かない」と選択したとしても、「わかった」と言えるようにしておきたいと思いました。

「わかった」と言えるためには、自分自身の時間や気持ちの余裕も必要だし、そして、「わかった」と言った後には、ある程度「社会」と面と向き合って行かなくてはいけないだろうけれども。