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映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

男性は育休を取るべきか?

さて、先日26日に厚生労働省から発表された男性の育休取得率の話題から、昨日に引き続いて、堅い話になります。

男性は育児休暇を取るべきか?

僕の答えは、こうです。

「どちらでも良い」

本人が取りたいと思っているならば取れば良いし、取りたいと思っていないならば取らなければ良いと思います。

取ったからといって、褒められるわけでも、取らなかったからといって、けなされるわけでもありません。

だから、昨日の記事でも少し触れましたが、男性の育休取得率が低いこと自体には、僕はあまり意味を感じません。

取得率が低いのは悪いこととも良いこととも分からないからです。

現在では、男性の育休中だと聞くと、「男性で育休取っちゃうなんてすごいですね!」とかの反応があるかと思いますが、僕は女性の育休中と一緒で、「いつまでですか?」とか子どもの話に自然となるようになれば良いなぁ、と思っています。

それよりも僕が重要だと思うのは、「親になったということをどれだけ実感し、行動出来るのか」ということだと思います。

そのきっかけとして、男性の育休はとても大きいと主張する人もいます(例:育休中は育児・家事をするだろうから、育児・家事の大変さが身にしみて分かる。→パートナーのことを考えて育休明けも継続して育児・家事をするだろう)。

しかし、育休というのは、あくまでも「期間限定」です。

でも、育児は広い意味で考えれば、自分が死ぬか子どもが死ぬかまで続くものだと思います。

だから、僕は期間限定の育休に過剰な意味づけをしたくありませんし、しません。

育休よりも重要なのは、長い育児の期間、ちゃんと子どもに向き合うことが出来るかどうかです。

1年間育休を取って子どもと向き合っても、仕事に復帰したら毎日残業で、子どもと接するのは休日しかないというのは、どうなのでしょう。

それよりも、育休は(いろんな理由があって)取らなかったけれど、大体定時に仕事を終えて、夕食も家族揃って一緒に食べて、その日の出来事をなんとなく話したりする関係をずっと続けられる方が、より子どもと向き合えるのではないかな、と思います。

それと、(ここまででも反発された方もいるでしょうが)ここから書くことは反発も多いかと思いますが、普段家事や育児の多くの部分を担っている「シュフ」(この場合は、働いているいないに関係なく、家事・育児の大部分を担っている存在を指します)として、パートナーが3回育休を取った経験から言うと、パートナーの育休は必ずしも歓迎するものではありません。

「シュフ」にとって、家はいわば仕事場です。

そこに、パートナーといえども、1年間も居座るのです。

想像してみてください、自分の仕事場に「期間限定」と分かっている人が居座る様子を。

しかも、その「期間限定」でやってきた人物は、(多くの場合)殆ど何も知らない新人なのです。

もちろん、「何かしようか?」と言って、実際に何かしてくれるかもしれません。

でも、基本的にそれは「期間限定」ですし、効率からすれば、自分がやった方が明らかに良いのです。

(まぁ、「期間限定」の期間が終了した後に、「パートタイム」で働くことになるかも知れませんが。)

それに、育休というのは、あくまでも「育児休暇」なので、家事をするかどうかも分かりません。

育児だけするためにいるのであれば、自分でも出来るし、別にいてもいなくても(むしろ、上記の理由からいない方が)良いのです。

(実はこのことは、今まであまり家にいなかった人が退職後に家にいるようになって起きる問題とかなり似ています。)

極端なことを書いていると思うかも知れませんが、僕は家事や育児において、「継続しなければあまり意味がない」と思っています(2人とも働いていたりしていて、時間がないのに、片方だけに負担が強いられているならば、様々な対策を取ることは当然必要ですが)。

もし、育休を取る!と意気込んでいる人がいるならば「そのモチベーションを子どもが成人するまで維持できるなら、取ってみたらいかがですか」という感じです。

(男性の育休取得を阻む要因については、様々な見解と要因があり、詳細に書かなければいけないことなので、今回はその点については、あえて触れずに書いています。)