映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

『東洋経済』2012年7月21日号

先日、駅の売店に置いてあって、思わず目が止まった雑誌があります。

それが、『東洋経済』。

何故目が止まったかというと、特集が「みんな不妊に悩んでる」という、最近、流行り(?)の「不妊」だったからです。

 

週刊 東洋経済 2012年 7/21号 週刊 東洋経済 2012年 7/21号
(2012/07/17)
不明

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最近、新聞の投書欄だとかにも書かれるくらい、「不妊」が話題になっているようですが、以前NHKスペシャルでやっていたときに書いたのが、この「不妊」に関する僕のスタンスです。

つまりどういうことかというと、『東洋経済』でも若干データが載っていましたが、「不妊のリスク」を「知らなかった」(質問「36歳を境として、女性の妊娠力は低下するか」という問いの正答がは29.6%)というのは、「自分自身の身体に対して、無責任ではないですか?」というものです。

もちろん、女性を男性並みに働かせようとしつつ、女性が子どもを産める環境を整備してこなかったことは、政治に大きな責任があると思います。

 

なので、高齢での「不妊」や「妊娠のリスク」を「知らなかった」、という話ならば、ほとんど興味がないのですが、『東洋経済』が興味深かったのは、「男性の不妊」がメインだったからです。

これは、読者層が男性が多いからなのでしょうが、「不妊の原因の半分は男性ですよ」という初歩的なものから、男性不妊の原因と対処法を詳しく載せていたのは、とても好印象でした。

載っていたことを当たり前の知識として、教育されていたら、もっと変わるだろうな、と思いました。

 

また、経済誌だけあって、「不妊」に対して、どのような対策(助成や保険など)を取るべきか、についても書かれていたのが良かったです。

僕の考えは、慶応大学の吉村泰典教授と殆ど変わりませんでした。

吉村教授がどのような意見を持っているかは誌面を読んでもらうとして、要は「不妊治療の助成よりも若く産める環境作りと妊娠・不妊の知識の教育」ということです。

 

こういう記事を「育児雑誌」も書けばいいのに、と思いました。