映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

『パパとわたし』

さて、年末年始に読んだ絵本の中で良かったものを、今回も紹介します。


パパとわたし パパとわたし
(2012/10)
マリア ウェレニケ

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この絵本をどこで見つけたかというと、新聞の下の広告で見つけました。

父親がメインだったりする絵本って、実はなかなかなくて、あっても、これと言って気に入るものはまだ見つけられていませんでした。

で、どんな内容なのかな、と思って、本屋さんで読んでみると、とても良い感じでした。

 

僕が何故、父親メインの絵本を探しているのかというと、「父親の復権」とかそういうことではなくて、姪っ子に母親が(亡くなって)いないからです。

「ふつう」に過ごしているとなかなか「お父さんとの物語」を絵本で見つけられないし、義理の弟はあんまり絵本を自分で見つけてくるような感じではないので、余計なお世話だとは思いつつも、探しているのです。

 

で、これ、とても良かったので、我が家の子どもたち用にも買いました。

絵本の良さを伝えるのは難しいですが、日本だったら描かないだろうな、という場面が描かれているのも良かったですし、文章も例えばこんな感じで始まります。

 

「ときどきね

 

パパと いっしょに いたくなる

 

 

だけど パパは

 

わたしと いたくない ときもある」

 

という感じです。

家族であっても、やっぱり他人で、微妙で繊細で曖昧な関係がある。

それを上手に文章と絵が表現していて、とても良かったです。

 

もちろん、父子家庭じゃなくても、おすすめです(パパとわたししかこの物語では出て来ませんけどね)。