『プロチチ』3
世間ではあまり見かけない主夫の本ですが、『プロチチ』の最新刊が出ていたので、ついまた買ってしまいました。
ちなみに、1巻と2巻の時の感想はこちらです↓
今回は、内容を簡単に言ってしまうと「家事分担の公平性」についてです。
少しずつ外でも働き始めるようになった主人公(男性=主夫)がふとこう思うのです。
「外でも働いて、そのお金を家に入れて、家でも家事・育児のほとんどをしてるのに、パートナーあまりしていないのでは?」と。
これって、僕もよく愚痴ることなのですごーーーく気持ちが分かります。
まぁ、うちの場合は、この主人公のパートナーほどツレは忙しくないので、育児(とちょっとだけ家事)をやってくれるのですが、それでも、不満は溜まっていきます。
どこから不満が来るかと言えば、単純に「忙しい」し、「体力を使う」からです。
体力を使ってヘトヘトになれば、当然ストレスが溜まってきます。
だから、よく「そういう不満は貯めずにパートナーと話し合いましょう♪」的なことを言う人がいますが、それも大事ですが、話し合いだけで解決もしないものです。
この話の中では、そういう安易な解答を出すのではなく、ちょっと踏み込むというか違う展開なので好印象でした。
が、全体の面白さとしては、前回までの2巻とはちょっと劣る感じでした。
何故かと言えば、「子育ての話が少なくなった」からです。
もちろん年齢を重ねてもいろいろな変化がありますが、1歳くらいだったら、日々いろんな成長や表情を子どもは見せてくれます。
そういう部分が殆ど描かれず、描かれることの中心が、子育てでの人間関係などになっているのです。
保育園に通えば人間関係も変わりますし、新しい出会いもあり、今までに出会わなかった問題に関わることになりますが、中心はどこかと言えば、やっぱり「子ども」です。
なので、新しい人間関係や悩みが出てくるのは当然のことなのですが、子どもはどこに行ったの?と思ってしまいました。
次巻も子どもというよりは、主人公の思春期の話が中心のようなので、ちょっと期待薄な感じがします。