映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

子育ては助けてもらってなんぼ

昨日に引き続きた話題になります。

昨日は、子どもを授かった人に対して「親として無責任だ!」「親になる資格がない!」という言葉を投げかけられることについてでしたが、今日はそれと同じようによく言われる「自分で育てろ」という非難です。

昨日取り上げた話題ではこんな感じでした↓

NHKのあさイチで先日取り上げられた女性の貧困でもこんな意見があったようです↓

子育てに関して「なんで自分(たち)で育てられないのに子どもを持とうとするのか!?」と批判されることがあります。

こういうことを言う人に僕は聞きたいです。

あなたは親だけに育てられたのですか?

幼稚園や学校には行かなかったのですか?

それ以外にも大人になるまでにいろんな大人に関わることはなかったのですか?

「僕(私)を育ててくれたのは両親だけです!」とか言える人っていますか?

確かに、保護者は関わりの時間も距離も一番あるし近いでしょう。

しかし、親だけに育てられたわけではないはず。

なのに、子育てに関しての非難でいつも出てくるのは「自分たちで育てられないなら、最初から子どもを持つな」という言葉。

これも昨日と同じことですが、バッシングしたところで、何らかの困っている状況(例えば経済的な)が変化したり、改善するわけではありません。

しかも、子育てをしていると、次々に予想もしなかった「困ったこと」が発生します。

我が家が経験したことでは、臓器の一部に病気が見つかったとか、先日の例だったら、前歯が埋まってしまう怪我をしてしまったとか。

それらを最初から予想した上で子育てをするわけではありません。

最初から分かっていたら、「そんなの勘弁」と言っていたかもしれません。

でも、それでも授かった命を何とか大切に育てようとし、自分たちで担いきれないものも多いので、誰かに「助けてもらう」のです。

それは、自分たちの親だったり、友だちだったり、お医者さんだったり、保育士さんだったり、教師だったり。

子育てを誰かに助けてもらわなくちゃとても子育てなんて出来ません。

子育てはむしろ、いろんな人に関わってもらえるチャンス。

子育てが「孤育て」にならないように、いろんな人に助けてもらってなんぼ。

大人になっていく上でいろんな人と関わって、いろんなことを知っていき、いつかは親から離れていきます。

だから、子育ても「父:母:その他=3:3:4」くらいがちょうど良いのではないでしょうか。

そしてその親の割合をどんどん減らしていくのが子育てなのではないかな、と思います。