映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

『母の友』2014年5月号

『母の友』5月号が出ていたので、仕事帰りの電車で読みました。

(関係ないですが、交通系ICカードの残額が1円単位だったのと、この雑誌が545円になっていたことで増税を実感しました)

母の友 2014年 05月号

今回の特集「知っておきたい子どもの病気」はとても良かったです。

「もう一通りいろんな病気はやったし、別に読まなくても良いかな」と思っていたのですが、それでもとても良い内容でした。

書いているのは、小児科医の山田真さんです。

書かれている内容を断片的に伝えるのは、「病気」に関すること、命に関わることもありえるので簡単にはできませんが、親が結婚するまで「乳幼児」に接したことが無く、ちょっと熱を出したり、頭をぶつけて吐いたりしただけで救急車を呼んだり、救急に飛び込んでいく、ということがなないように(もちろんそれが必要な場合もありますが)、「子供ってのは大体こんなもんだよ」というのがとても優しい文体で書かれています。

例えば「高熱を出すと脳がおかしくなって障がいが残る」という不安に対しても、具体的に、脳症が発症するのはこういう場合でまれなので、このくらいだったら様子を見ましょうというようなことが書かれています。

山田さんも触れられていますが、風邪になったり、病気になったときに「薬」を求め、それによって早く治したい、と言う願いが「子供が苦しんでいるから」ではなく、「自分の仕事が抜けられないから」とか、そういう場合もあるのではないか、と危惧しています。

僕なんかは、薬ではなくても、体にマッサージ用のオイルを塗っただけで体調がおかしくなってしまうような身体を持っているので、薬はあまり飲みたいと思いません。

そして、風邪であれば、薬で治すのではなく、やはりなんといっても「休む」ことが必要なのだな、と思っています(どうしても休めない時は薬を使ってしまいますが)。

数の子供がいるとしても、子供の病気(だけではないですね、本当は)に関して、大人がどのように構えていれば良いのか、再確認できるので、オススメです。

もちろん、これから子供を育てていく人、今まさに初めての子供を育てて悪戦苦闘している人たちには必読だと思います。

また、ライターの猪熊弘子さんと、哲学者の國分功一郎さんとの対談もとても面白かったのですが、そのことは明日改めて書きたいと思います。