映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

『ボーイ☆スカート』

育児などとは関係ないのですが、先日読んだ漫画についてです。

ボーイ☆スカート

タイトルで何となく分かるかもしれませんが、ある日突然スカートをはくようになった【男子高校生】を取り巻く話が1冊にまとめられています。

「何の相談もなく」学校にスカートをはいていくようになったので、彼女には振られ、せっかくはいていったスカートも【校則違反】ということで教師に取り上げられ、クラスメイトには腫れ物のように扱われてしまう。

主人公は

ただおれは

おれのままで

スカート穿いて歩きたかっただけ

それなのに、他の人は【理由】を探そうとします。

それに対して主人公は

なんで「理由」を

「みんな」に

納得してもらわなきゃいけないんだろうね?

という言葉を投げかけてきます。

これは【普通】ではない人に対して常に行われていることであって、時に【「みんな」に「理由」を納得してもらう】ということが半ば強制されることもあります。

こういう所々で主人公がつぶやく言葉がとても鋭くて、とても良いな、と思ったのでした。

そして、もう一つ、個人的に良かったのは、舞台背景がよく知っている場所ばかりだったことです。

主人公やクラスメイト、付き合っていた彼女と過ごしている場所は東京ドームシティになっていて、スカートを穿くきっかけになった人がいる場所がどう見ても僕の母校(大学)でした。

そして、「確かにうちの大学だったらこんな人がいるかも」と思わせられるということもあり、全く舞台背景に違和感を感じることもなく物語を読むことが出来ました。

そういえば、中学生の時、スカートを穿いてみたことがあります。

スカートを穿いて外出したことはありませんが、「スカート穿いたことあるよ」とクラスメイトに言ったらどん引きされたことを思い出します。

「何でどん引きされなきゃいけないんだろう?」とそのときは思っただけですが、今思うと、この主人公のような気持ちだったのかなぁ、と懐かしい記憶が蘇ってきました。

ちなみに、僕がスカートを穿いてみた理由は、母のウエストと同じくらいかも、ということで母のスカートを穿いてみたらぴったりだった、というものです。

でも、穿いてみたものの、股がスースーしてすごく落ち着かない感じだったので、それ以降は穿いていません。

でも、ムスメ(3歳)の様子をみていると、まくればトイレで用を足せるので、結構楽そうだな、と思ったりします。