「爆心 長崎の空」
が、雨が続いていて体調を崩していたので(何度も書きますが、雨は好きです)、観るのやめようかな、と思っていましたが、ツレがまだ観ていなかったので、観ることが出来ました。
この映画、僕がリクエストしたんだっけ?と思ったら、ツレがリクエストしたものでした。
内容は、タイトルほど「爆心」ということは関係がないように少なくとも僕は思いました。
主人公の母親が死んだことも、稲森いずみが演じる女性の子どもが死んだのも原爆の影響があったとも言えるのかも知れないけれど、調べた結果が示されるということでもないので、よく分かりません。
観ていて分かるのは、ただ原爆の影響を心配している(しかもだれかが死んだ時に)ということだけです。
唐突に出て来た主人公のセックスシーンも、なぜこの場面でそんなシーンが必要ななのかもわかりませんでした。
死ぬ前に母親が電話してきた時にセックスしていたので電話に出ず、それが最後の母からの連絡だったので、主人公が悔やむ、ということはあるのですが、カラオケでも何でもよかったように思います。
セックスしていたから、それで妊娠し、堕胎するとかそこまで行くなら分かりますが、そのときに一緒にいた恋人とはぎくしゃくするものの、完全に関係が切れるわけでもなく…。
とにかく、終始煮え切らない感じでした。
他にも、母親が最後に作っていたカレーを葬儀が終わった父子で食べるシーンがあるのですが、「さすがにそれは食べられないでしょうよ…」と僕は思いました。
若い年齢での死であれば、もしかしたら検死することもあるでしょうし(でも、今は検死作業できる医師の絶対数が少ないとのことで、伯父のように検死されない場合も多いようですが)、葬儀もすぐに出来るというわけでもありません。
いくらカレーだからと言って、葬儀が終わった後に「母さんが最後に作ってくれたカレーだ。やっぱり美味しいな」とか言われても「お腹壊さないのかな」とか、「葬儀が終わる前に食べ終わってるだろうよ」とか思ってしまいました。
このシーンが割と早めに出て来たので、細かい所なのかも知れませんが、このあたりから「うーん」と考え込んでしまう感じでした。
あと、長崎県人と深く関わったことがないのでなんとなくでしか分かりませんが、【熱心な】クリスチャンがここまで多いのかも疑問です。
そんなにいるのかなぁ、と。
まぁ、でも、食べること、セックスすること、人が死ぬこと、という、人間が生きる上での三要素とも言えるものがちゃんと含まれていたとも言えますが、そこに【信仰】が入ると、いきなりうさんくさくなってしまうなぁ、と思ったのでした。
勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★☆☆
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