映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

知人が差別ツイートで炎上して考えたこと

今朝知ったのですが、知人がTwitterで差別発言を頻繁に行っていたようで、ついに炎上したようです。

どういう【知人】なのかというと、会員になっているファザーリング・ジャパンのアドヴァイザリー・ボードを務めている方です。

(アドヴァイザリー・ボードというのがどんな役割を担っているのかは不明…)

直接お会いしたことはありませんが、Facebookでは度々タイムラインに投稿が流れてきたりします。

で、TwitterまとめサイトであるTogetterにこんな感じでまとめられていました。

地元名士(?)、しかも社会問題に取り組んでいる人がレイシストだった一例

度々書いていますが、Twitterはもうかれこれ1年以上まともに見ていないので(そもそもフォローもしてなかった)、片山さんが普段どういうことを書き込んでいたのかはまるで知らなかったのですが、確かにひどかったです。

SEALDsのメンバーを何の根拠もなく「在日」とか「共産党」とか言っていたり。

まぁ、この件に関しては、その発言(Tweet)をしていたのが、【知人】だったというだけで、内容的には新しいものはあまりなかったのですが、改めてこの件に関しての沸いてきた疑問を考えてみたいと思います。

1.自分の意見が「正しい」と思っていた人物が何故アカウントを消すのか

Toggeterに9月5日にまとめられたようで、そこから一気に拡散したまでは良いのですが、片山さんが何故かTwitterアカウントを消したようなのです。

Twilog(ついろぐ)というTweetの保存サイトではまだ見られるので(片山知行 ロビイスト@tk9100)、どういうTweetを過去にしていたのかは分かるのですが、何故アカウントを消してしまうのかよく分かりません。

僕が考えられる理由としては、

①そもそも悪いことをしていたという自覚があった。

②自分は何にも悪くないが批判を浴びるのが面倒

こんなところでしょうか。

でも、①も②も、だったら、顔を出して(アイコンは顔写真)、本名も書いているのに、ちょっと炎上して批判が来たくらいで逃げること(アカウントを消すこと)なのかな?と思ってしまいます。

Facebookアカウントは消していないのでそちらの方はまだ見られるのですが、Facebookの投稿を見ても、TwitterでのTweetを見ても、僕は片山さんの考えとは180度違う思想を持っているのは分かりますが、でも、自分が会ったこともない人に「誹謗」をしておいて、自分が面倒な事態になったら逃げる、というのはどういうことなのだろうか、と思います。

レイシストなんてそんなもん」と言ってしまうのは簡単ですが、結局それでは「対話」の道が開くことは永遠になく、Twitter以外のところで自分の意見を変えることなく生きていくことになるでしょう。

果たしてそれで良いのだろうか、と思うのです。

2.「いいね!」した人も結局は同じなのではないか

Twitterもさることながら、僕が見られる範囲でFacebookの投稿も見てみました。

靖国神社に行って参拝した様子や、遊就館を見学したときの投稿もありました。

歴史認識には関係ないかもしれませんが、新宗教の信者が布教で訪問してきた際の様子も書かれていました。

それらの投稿には数多くの「いいね!」が付いていました。

その中には当然、僕が実際に面識のあるFacebookでもつながっている人もいました。

この「いいね!」を見ていて僕が思うのは、いじめの構造に似ているなということです。

いじめ、というのは、あたかもいじめ加害者だけが悪者にされますが、手を下さないけれどそれを「支持」している数多くの群衆で支えられています。

その「支持」の仕方は、直接手を下さなくても言葉で応援することもあれば、何にも言わなくても、何にも言わないというその行為によって「支持」していたりします(この「何も言わない」で「支持」という層が一番多いのですが)。

もちろんFacebookなので(Facebookじゃなくてもかな)、「この考え方はさすがにまずいんじゃないか」という人に対してコメントを書き込むことはなかなかないでしょう(「いいね!」という肯定が前提のツールなので)。

なので、そういう人がコメントで反論することはないのはわかりますが、僕が気になるのは「いいね!」を押している人たちです。

そういう人たちは結局、今回の件で言えば片山さんの考え方に賛同しているということになりますし、片山さん自身も沢山の「いいね!」が付くことによって、「自分の考え方は正しい。支持されている。」と考えることになるでしょう。

じゃあ、そういう周りで「いいね!」を押している人たちに対して、僕がどういう態度を取ることが相応しいのかについてはまだよく分かりません。

ブロガーのイケダハヤトさんのようにつながらないようにする、という方向にすべきか、はたまた茂木健一郎さんのようにどんな人もブロックしないという方向にすべきか。

そもそも片山さんとはお会いしたこともないので、つながる、つながらないということは今回の件では起きませんが、もっと身近なところでこういうことが起きる可能性を感じたので考えておきたいな、と思います。