映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「海を感じる時」

TSUTAYAディスカスから送られて来た映画です。

 

海を感じる時 [DVD]

 

この作品を観たいな、と思ったきっかけは全く思い出せず…。

 

元々は今から37年前(1978年)に発表された中沢けいさんの小説です。

これを書いた時はまだ高校生だったということで当時は騒がれたようです。

 

海を感じる時・水平線上にて (講談社文芸文庫)

 

ということで、話の内容も、高校生だった主人公が大人になっていく様子を描いたものです。

高校生の時に同じ部活だった先輩と性的な関係を持つようになり、最初はその先輩(男)は「単に興味があっただけで恋愛ではない」というようなことをさらっと言ってのけ、主人公は傷つくのですが、大人になっていくと、男の方が逆に主人公にとらわれている、といった展開でした。

 

この映画の内容が1970年を舞台にしたもので、さらに大人になった時の話も1980年代の話だということが分かっていれば(その当時のことをリアリティを持って思い出すことが出来れば)、とてもセンセーショナルで面白い内容なのではないかな、と1980年代半ばに生まれた僕は想像します。

 

が、2010年代半ばを生きている今の感覚で観てしまうと、何故主人公が大人になってからもこの男に執着するのかがちょっと分からないのではないか、と。

こういう男はいつの時代もいそうですが。

 

ネットでちょっと見た感じだと、主演の市川由衣が「脱いだ!」ということで騒いでいるのが多かったですが、とくにいやらしい感じもなく、「脱いだ」ということばかりが騒がれてしまうのは少し残念な気がします。

昭和40年代、50年代を生きた1人の若い女性をとてもうまく演じているように思いました。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★☆☆

 

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