映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「さよなら歌舞伎町」

TSUTAYAディスカスで単品レンタルという方法を知り、浴びるように映画を観ています。

ということでどんどん観た映画について書いていきます。

 

さよなら歌舞伎町

 

この映画も何で観ようと思ったのかは忘れてしまったのですが、多分、「前田敦子の新境地」的な触れ込みを読んだような気もします。

でも、僕は特に前田敦子という俳優には興味はないので、「歌舞伎町のラブホテル」を舞台にした設定に惹かれたのだと思います。

 

舞台は歌舞伎町のラブホテル。

ここで働いていることを恋人(前田敦子)にも嘘をついている主人公(染谷将太)のラブホテルでの出来事を描いています。

AVの撮影に来た人たちに食事を届けたら、女優が実の妹だったり、恋人に嘘をつきながら売春をしながらお金を貯めている韓国人女性が相手にしているのは実は同棲している恋人だったり、不倫をしている刑事たちが来てラブホテルの従業員が実は時効間近の指名手配犯だと気づき始めたり、枕営業で恋人(前田敦子)がラブホテルに来たり、ということが起きます。

 

染谷将太が主人公ですが、指名手配犯の従業員(南果歩)、韓国人カップル(イ・ウンウ、ロイ)、不倫していて指名手配犯だと気づく刑事(河井青葉)それぞれに焦点が当てられ、物語が錯綜するところがなかなか面白いです。

 

この映画の一番の見せ所は、主人公の染谷将太の飄々とした演技でも、別にいなくてもよかったような気がする前田敦子でもなく、従業員の南果歩です。

ラブホテルの浴室を掃除している場面などは、「この人、本当に働いてるのかも」と思わせるもので、刑事に感づかれてラブホテルから逃げるシーンなどは圧巻でした。

この人じゃなければこんなシーンにならなかっただろうな、と。

 

他には、不倫している刑事(女性)が「なんかこの風景見たことあるような」と思ったら、去年観た「「私の男」」にも出て来た河井青葉でした。

「私の男」でも浅野忠信と激しいベッドシーンがあったのですが、舞台がラブホテルということで、同じようなシーンに見えたのでした。

 

最終的には、主人公は(名ばかりですが)「店長」という役職を放って故郷に帰ろうとするのですが、こんなところ(というか最初の妹のシーンでもそうなのですが)でも震災の影響があるということに、「まぁ、そういう時代になったんだなぁ」と思いました。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★☆☆

 

2016年に観た映画ランキング

 

1 「セッション」 2 「さよなら歌舞伎町」 3 「ブルックリンの恋人たち」 4 「脳内ポイズンベリー」 5 「娚の一生」 6 「荒川アンダーザブリッジ」