映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「サンバ」

ここのところ毎日一作は映画を観ています。

ということで、本日はこちら。

 

サンバ(字幕版)

 

ツレに「この映画どんな話?」と聞かれたのですが、この映画は公開時に「『最強のふたり』の監督と主演による最新作!」という宣伝だったので、観てみたのでした。

 

最強のふたり (字幕版)

 

最強のふたり」は観た人も結構いるのではないかと思います。

最強のふたり」は僕の記憶にも結構強く残っている映画で、とても面白かったです。

脊髄損傷で身体が動かせない富豪フィリップが新しい介護人を探していて、そこで採用されたドリスと、雇い主と介護人という関係を越えた友情を育んでいく、という物語です。

この映画は、障がい者と支援者という話でもあり、白人と黒人という人種の話であり、そして、格差や移民というものも含まれていてコミカルながら、とても良い作品でした。

 

ということで、この「サンバ」も期待して観てみました。

 

ストーリーとしては、セネガル出身でパリに暮らして10年の主人公サンバが、ある日不法移民ということで収容所に。

そこで、仕事をストレスから休職し、移民の支援団体に参加していたアリスと出会い、移民の不安定な立場、支援するアリスも休職中という不安定な立場にいながらも、どうにかフランスで正式(?)な移民として生活出来るようにお互いに支え合いながら生きていくというものです。

 

サンバとアリスの恋愛という要素が強い物語でもあるのですが、僕が「良いな」と思ったのは、同じ不法移民として日雇いの場で出会ったウィルソンとの関係です。

最初ウィルソンを邪険にしていたサンバもウィルソンの人なつっこい性格などから心を開いていく様子はとても良かったです。

 

この映画自体は2014年に公開された作品で、日本では、あたかも去年くらいから難民、移民というものが大きな問題になってきたかのような報道をしていましたが、この映画を観ると、難民、移民という問題はもうずっと続いている問題だということが分かります。

そして、移民がしたたかに生活していく様子を描いていることで、これらの出来事がいかに人々の生活に関わっているものか、ということを描いていて良かったです。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

2016年に観た映画ランキング

 

1 「セッション」 2 「アクト・オブ・キリング(劇場公開版)」 3 「シンプル・シモン」 4 「サンバ」 5 「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」 6 「さよなら歌舞伎町」 7 「ブルックリンの恋人たち」 8 「龍三と七人の子分たち」 9 「脳内ポイズンベリー」 10 「娚の一生」

 

11 「荒川アンダーザブリッジ」