映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「不機嫌なママにメルシィ!」

今日の映画はこれです。

 

不機嫌なママにメルシィ! [DVD]

 

TSUTAYAディスカスから送られてきて、タイトルを見てもどんな映画だったのか忘れてしまっていましたが、観ていて思い出した観たいと思った理由は、(多分)主人公が一人二役というところだったかな、と思います。

 

主演・監督・脚本のギヨーム・ガリエンヌさんのことはこの映画で初めて知ったので、劇中の主人公ギヨームがどれほどギヨーム・ガリエンヌさん自身を投影したものなのかは分かりませんが、例え本人を知っていたとしても、実際にいるギヨームさんと、劇中のギヨームさんの境界線に戸惑ったと思います。

 

お母さんが好き、というところから、成長していくにつれて自分自身のセクシャリティに自覚的になっていくのですが、僕が観ながら期待した、「セクシャリティを獲得する」というほどのことではなかったというところが、僕自身のこの映画を評価する難しさになっています。

セクシャリティを獲得する」というようなこともしかしたら一般的ではないのかも知れないし、どちらにリアリティがあるかというと、それもまた境界線が曖昧なもののような気もします。

 

「女っぽい」ということで、結構悲惨な目に遭っていいるものの、悲惨なままで終わることなく、あくまでもコメディタッチで描いているところも好感触でした。

 

セクシャリティアイデンティティは、実は割と曖昧なものなのかも、と思わせてくれただけでも面白い作品だと思います。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

2016年に観た映画ランキング

 

1 「セッション」 2 「アクト・オブ・キリング(劇場公開版)」 3 「シンプル・シモン」 4 「サンバ」 5 「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」 6 「不機嫌なママにメルシィ!」  7 「さよなら歌舞伎町」 8 「ブルックリンの恋人たち」 9 「龍三と七人の子分たち」 10 「脳内ポイズンベリー」

 

11 「娚の一生」 12 「荒川アンダーザブリッジ」