映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「あぜ道のダンディ」

TSUTAYAディスカスでの単品レンタルの便利さにはまって沢山送ってもらうようになったおかげで、「旧作」ということでレンタルを見送り、「いつかリアル店舗に立ち寄った時にでも借りよう」とそのままになっていた作品も躊躇なく借りるようになりました。

 

自分のなかでそんな作品がこの映画です。

 

あぜ道のダンディ [DVD]

 

もはやなぜこの作品を借りようと思ったのか、ということはこれっぽっちも思い出せないのですが、多分推測するに、監督が「舟を編む」の石井裕也さんだからかなぁ、と思います。

 

話の流れとしては、妻を亡くし1人で子ども2人を育ててきたものの、今一子どもとうまく関われていない父親が、胃の痛みを感じて実は妻と同じガンなのでは、このまま死んでしまうのでは、と思いながらも、子どもたちにはそんなことは言えなくて、距離は開いたまま、というもの。

そこに父親の古くからの友だちが関わってくるのですが、そこまで親子の距離が縮まるわけでもなく、何となくそのまま日常が過ぎていって終わり、と言った感じでした。

 

主人公である父親は見栄を張ったり、あるいは自分が中卒だということをかなり気にしていたりして虚勢を張ったりするのですが、なんというか、見ている方もそれをどう受け取ったら良いのか曖昧な感じでした。

 

中卒だということで、学歴だとかジェンダーだとかものすごい凝り固まった考え方を持っていて、ならば生活もそのようなものが反映されているのかというと、生活にはそれはあまりにじみ出てきておらず。

 

そこに僕自身はギャップを感じてしまい、リアルさを感じづらく、そしてそういう「中卒」だとか、「男」だとか「虚勢」だとか「見栄」だとかをユーモアで包むのかといえばそうでもなく、何というかとてもとらえどころのない、映画でした。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★☆☆

 

2016年に観た映画ランキング

1 「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」 2 「セッション」 3 「ミッション:インポッシブル/ ローグネイション」 4 「アクト・オブ・キリング(劇場公開版)」 5 「シンプル・シモン」 6 「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」 7 「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」 8 「サンバ」 9 「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」 10 「デビルズ・ノット」

 

11 「僕の妻のすべて」 12 「海街diary」 13 「不機嫌なママにメルシィ!」 14 「さよなら歌舞伎町」 15 「あぜ道のダンディ」 16 「ブルックリンの恋人たち」 17 「龍三と七人の子分たち」 18 「脳内ポイズンベリー」 19 「娚の一生」 20 「荒川アンダーザブリッジ」