映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」

僕が観てから大分経ってから観たツレに「(レイモンド・)カーヴァー(の名前)が出てたから借りたの?」と聞かれましたが、僕が借りたのは、アカデミー賞を取った作品だったからです。

借りてみるまではこの映画にレイモンド・カーヴァーが関わっているとは知りませんでした。

 

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) [DVD]

 

変なタイトルだな、とは思っていたのですが、というか今もまだこのタイトルが僕の中ではうまく消化出来ていないのですが、今までみたことがない、という意味で面白い映画でした。

 

何が面白い、今までみたことがなかったのかというと、約2時間にわたって、ワンカット(のように見える)で作られていたことです。

映画を作っているときは当然2時間ぶっ続けで撮影するわけではないはずなので、どこかで切り替わっているはずなのですが、それが全く分からず、ワンカット(のように)で映画が最後まで続いていきます。

 

ストーリーはもうこの作品についてはいろいろなところで書かれているでしょうから言及しないとして、虚構と現実の境界線が曖昧なところも僕には面白く感じました。

こういうものを扱った作品としては日本だと「嫌われ松子の一生」があげられるかな、と思うのですが、虚構なのか現実なのか曖昧な世界を描きつつも、決して観ている人を不安にさせないところはこの2つの作品の共通点かも知れません

 

ラストや所々聞こえてくる「声」も虚構の部分を捉えようとすれば理解出来るような気もしますが、それらに「解答」を示すように「解釈」しようとすることは、作中で度々言及されるレイモンド・カーヴァーも嫌うような態度かな、と思います。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

2016年に観た映画ランキング

1 「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」 2 「セッション」 3 「ミッション:インポッシブル/ ローグネイション」 4 「311」 5 「アクト・オブ・キリング(劇場公開版)」 6 「シンプル・シモン」 7 「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」 8 「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」 9 「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」 10 「サンバ」

 

11 「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」 12 「デビルズ・ノット」 13 「僕の妻のすべて」 14 「海街diary」 15 「不機嫌なママにメルシィ!」 16 「さよなら歌舞伎町」 17 「あぜ道のダンディ」 18 「ブルックリンの恋人たち」 19 「龍三と七人の子分たち」 20 「脳内ポイズンベリー」

 

21 「娚の一生」 22 「荒川アンダーザブリッジ」