映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」

この映画は、「2015年オススメの映画」というようなワードで検索した時に見たサイトでオススメされていたので借りてみました。

 

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌 [DVD]

 

オススメされているだけあって僕にはなかなか良かったです。

 

コーエン兄弟が監督した作品なのですが、よく考えたらコーエン兄弟の作品ってほとんど見たことがありませんでした。

ノーカントリー」は観たことがありましたが、ハビエル・バルデムがものすごく怖かったのだけは覚えています。

 

さて、この「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」は「ノーカントリー」の時のような猟奇的なシーンは一切なく、暴力的なシーンもほぼありません。

 

物語の舞台は、1960年代のニューヨーク。

ライブハウスでフォークソングを歌い続けるシンガー・ソングライターのルーウィン・デイヴィスのある一週間に焦点を当てたものです。

 

レコードは売れず、ちょっと寝た女の子に「妊娠した」と言われ(ちなみにその女の子は他の男と付き合ってる。この男も歌手だったり。)、中絶のためのお金を作ろうとするけれど、手違いやらタイミングやらでお金を失い、望みをかけて遠くまで行き、自分の歌を売り込みに行くが、「コンビなら良いんだけど」と言われてしまう。

そして、疲れ切り、半ばやけになっている状態でライブハウスに戻ってきてヤジを飛ばしてしまう。

 

このラスト近くのシーンはボブ・ディラン好きの人は「ニヤリとしてしまう」出来事なのだそうだけれど、僕は疎いのでよく分かりませんでした。

 

なぜ ボブ・ディランかというと、ボブ・ディランに影響を与えたとされるデイヴ・ヴァン・ロンクがこの主人公ルーウィン・デイヴィスのモデルだからだそうです。

が、ボブ・ディランはさすがに名前だけでも知っていても、デイヴ・ヴァン・ロンクは知らなかったので、この話がどういう人たちをモデルにしていたのかは僕にはよく分かりませんでした。

 

でも、この話のモデルが実際にいようがいまいが、こういう人物が60年代にはいたというリアリティは感じることが出来る作品でした(現実とどれくらい齟齬があるかないかということではなく)。

 

音がに関しては、この映画で出てくるものも良かったのですが、作品のトーンもあって、聞いているとちょっと暗くなってきてしまうので、「はじまりのうた」の方がまた聞きたくなる音楽だな、と思いました。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

2016年に観た映画ランキング

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11 「サンバ」 12 「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」 13 「デビルズ・ノット」 14 「僕の妻のすべて」 15 「海街diary」 16 「不機嫌なママにメルシィ!」 17 「さよなら歌舞伎町」 18 「あぜ道のダンディ」 19 「ブルックリンの恋人たち」 20 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

 

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