映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「きみはいい子」

2週間ちょっと映画をゆっくり観る時間が出来なかったのですが、やっと観られる時間が出来てきたので久しぶりにツタヤの単品レンタルをして送ってもらいました。

 

きみはいい子

 

この映画、なんでリクエストしてたんだっけ?と思ったら、僕の中ではあまりヒットはしなかった「そこのみにて光輝く」の呉美保監督の作品で、「そこのみにて光輝く」の評価とは別に、【虐待】を扱ったものだったからでした。

 

呉監督も2015年に子どもを出産したということですが、この作品は出産前に撮られたもののようで、監督の出産について書かれたものも読んだのですが、原作(『きみはいい子』)の著者、中脇初枝さんのこの記事が印象に残っていました↓

 

小説『きみはいい子』著者・中脇初枝さんインタビュー:その1(ハートネットTV)

 

物語は大きく2人の主人公を中心に進んでいきます。

1人は新米で4年生を担任している小学校教師(高良健吾)。

もう1人は夫が海外に単身赴任中で娘と2人暮らしの主婦(尾野真千子)。

 

小学校では、学級崩壊に近い状況になったり、保護者や先輩教員との関わりで悩む姿なども出て来ますが、あるきっかけでクラスの子の1人がネグレクト状態にあるのではと気づきます。

 

一方、娘と2人暮らしの主婦は、家で子どもと2人きりの時、ちょっとしたことで激しい折檻を加え、折檻をした後に自分でも苦しみます。

折檻する様子は、映画(演技)だと分かっていたとしても目を背けたくなるもので、とても痛みを覚えるシーンでした。

 

2人の物語が直接的に交差することないのですが、それぞれがその【虐待】にどのように立ち向かっていこうとしているのか、その一歩を踏み出したシーンで終わりました。

このラストには、「もう少し続きを描いて欲しかった」という声もあるようですが、最初の一歩であるからこそ観るものに訴えかけるものもあると僕は感じました。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

2016年に観た映画ランキング

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11 「グローリー/明日への行進」 12 「キングスマン」 13 「ミッション:インポッシブル/ ローグネイション」 14 「311」 15 「アクト・オブ・キリング(劇場公開版)」 16 「シンプル・シモン」 17 「ジャージー・ボーイズ」 18 「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」 19 「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」 20 「きみはいい子」

 

21 「誰よりも狙われた男」 22 「ザ・トライブ」 23 「フォックスキャッチャー」 24 「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」 25 「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」 26 「サンバ」 27 「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」 28 「デビルズ・ノット」 29 「日本のいちばん長い日」 30 「風に立つライオン」

 

31 「僕の妻のすべて」 32 「トム・アット・ザ・ファーム」 33 「バケモノの子」 34 「海街diary」 35 「トワイライト ささらさや」 36 「チルソクの夏」 37 「幸せのバランス」 38 「テレーズの罪」 39 「新宿スワン」 40 「不機嫌なママにメルシィ!」

 

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51 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」 52 「オール・ユー・ニード・イズ・キル」 53 「ヴェルサイユの宮廷庭師」 54 「リトルプリンス」 55 「ジェラシー」 56 「龍三と七人の子分たち」 57 「紅白が生まれた日」(テレビドラマ) 58 「エイプリルフールズ」 59 「脳内ポイズンベリー」 60 「娚の一生」

 

61 「荒川アンダーザブリッジ」 62 「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」