映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「EDEN/エデン」

TSUTAYAディスカスから送られてきたDVDで、ツレから「早く観ろ」的なことを言われたので、観ました。

 

EDEN/エデン(字幕版)

 

まぁ、僕がリクエストした作品なのですが、毎度のように、「これ観たいな」と書評などを読んでから、レンタル開始までかなりにタイムラグがあるので、どんな映画なのかさっぱり忘れていました。

 

この作品も前回の「17歳」に続き、フランスが舞台になっている映画です。

あとでこの映画のレビューを読んでみたら、「この時代の音楽を知っていないと面白くない」という意見もありましたが、僕は楽しめました。

そもそも内容は、(この時代の音楽に詳しい訳でもなく、その時代の熱狂やブームも全く分かりませんが)フランスの青年(ポール)がDJとして音楽シーンで新しいブームの牽引役になり、海外にも呼ばれるような存在になっていく。

でも、どんどん音楽には新しい流行が出て来て、その流行に乗れなくなってしまったポールは恋人との関係が破綻し、コカイン依存症に陥り、借金まみれになり、DJとしての仕事もなくなる。

 

単純に言ってしまえば、ある青年の栄光と挫折の物語です。

この時代の音楽を知っていれば、出てくる「ダフト・パンク」やその音楽、そして彼らのエピソードに心躍るような気持ちになるのかも知れませんが、基本的な物語は青年の栄光と挫折。

音楽抜きで語れば、10代から30代にかけての何人かの女性との出会いと別れの物語、好きなことに没頭し、親の忠告を全く聞かずにぼろぼろになってくる放蕩息子の物語といったところでしょうか。

 

そう書いていたら、もう少し評価が低くてもいいかな、という気がしてきましたが、「17歳」や「愛とセックス」(Sleeping With Other People)との違いは単にどんな映画が好みか、ということかな、と思います。

ポジティブにハッピーエンドで終わるのが好きという人は「愛とセックス」、音楽が好きであれば「EDEN/エデン」、純文学的あるいは哲学(というと言い過ぎか…)的な思索が好きであれば「17歳」といったところでしょうか。

 

それにしても、気になったのは、あんなに簡単にコカインから抜け出せるんでしょうか。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

2017年に観た映画ランキング

 

1 「この世界の片隅に」 / 2 「花様年華」 / 3 「EDEN/エデン」 / 4「17歳」 / 5 「愛とセックス」(Sleeping With Other People)