映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「麦子さんと」

こちらもAmazonのプライム・ビデオ(プライム会員だと無料で観られる)です。

レビューの評価がかなり高く、最近の映画だったので観てみました↓

 

麦子さんと

 

ストーリーは、小さな頃に母親と別れ、兄と2人で暮らしている麦子を通して、母の生前の姿を追うというもの。

ある日突然兄妹の前に現れた母。

母と兄と3人で暮らすことになったものの、兄は恋人と同棲することになり出て行き、母と2人で生活することに。

覚えてもいない母との生活に少しずつ慣れてきたと思ったら、母は突然死んでしまう(元々癌を患っていた)。

母の故郷に1人で麦子が納骨に行き、そこで母の思い出をたくさんの人に聞き、死んだ母と和解する。

 

「母」と「娘」というのは永遠のテーマのようでいろんな作品が作られていますが、その中でも母に傷つけられた娘が母の「本当の思い」を知って和解する、というのもかなり王道のテーマです。

 

なので、何か新しい点というか演出があるかというと、(僕には)特に無いように思いました。

何故、母が子どもたちを手放さなければならなかったのかも簡単に触れられるだけですし、母から送られていたお金を猫ばばしていた兄にもあまり追究しない。

 

描き方も丁寧ではなく、触れられるべきところが曖昧なままで、さらにテーマは「よくある」ものというか王道。

レビューでは堀北真希さんが「かわいい」とかいう理由で評価する人たちもいるようですが、別にかわいくなくても良いので、このテーマにした理由が分かったり、あるいはもう少し丁寧に描いて欲しかった、というのが僕の感想です。

 

それでも、「観なきゃ良かった」、という感想にはならないのは、周りの出演陣がしっかりと固められているからかなと思います。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★☆☆

 

2017年に観た映画ランキング

 

1 「この世界の片隅に」 / 2 「 愛しき人生のつくりかた」 / 3 「花様年華」 / 4 「EDEN/エデン」 / 5 「17歳」 / 6 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) 7 「あと1センチの恋」 / 8 「惑星のかけら」

 / 9 「麦子さんと」