映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「さとにきたらええやん」

先日、地元の子育てつながりの知人がある映画の上映会を企画していました。

 

映画『さとにきたらええやん』上映会~多世代で地域へのつながりを考える~Facebook

 

元々観たい映画で、ポレポレ東中野や渋谷のアップリンクでも上映していた時には行けなかったので、自主上映会を企画してくれて良かったです。

 

さとにきたらええやん(公式サイト)

 

さとにきたらええやん表

 

さとにきたらええやん裏

 

 

タイトルになっている「さと」とは何かというと、大阪府西成区にあるNPO法人「こどもの里」のことです。

 

特定非営利活動法人(NPO法人)こどもの里(ホームページ)

 

以前、NHKでも度々番組になっているNPO法人で(こども 生きる力NHKアーカイブス))、釜ヶ崎という地域性もあり、どのような事が日々起きているのかとても興味を持っていました。

 

釜ヶ崎、あるいは、西成、あいりんというところを知らない人には少し最初戸惑ってしまうというか、「本当にこんなところがあるの?」「いつの時代?」と思ってしまうかも知れません。

でも、いわゆる釜ヶ崎を描いている他の映画や番組などと違うのは、「こども」が中心のところです。

例えその場所が釜ヶ崎であっても、「こども」を中心に、そのこどもを取り巻く環境、こどもに接する大人を描いています。

 

それらのこどもを中心とした環境や大人の状況を見ると確かに、社会問題がたくさん出てくるのですが、最初に館長の荘保共子(しょうほともこ)さんが語るように本質は一緒ということがよく分かります。

荘保さんがくも膜下出血を患うシーンなどショッキングな出来事も描かれますが、丹念に時間をかけて撮影されている事がよく分かるとても良い映画でした。

 

また、社会問題を扱う映画というと、それらの「問題」の解決に向けて何かアクションを求められるような気がするかも知れませんが、そういうこともないので、割と多くの人に受け入れやすい映画になっていると思います。

 

今年観た映画の中で一番良い映画だと僕は思いましたが、それは多分、釜ヶ崎ではありませんが、フリースクールや野宿の人に関わっていたことも大きいと思います。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★★

 

2017年に観た映画ランキング

 

1 「さとにきたらええやん」 / 2 「この世界の片隅に」 / 3 「her/世界でひとつの彼女」 / 4 「 愛しき人生のつくりかた」 / 5 「花様年華」 / 6 「EDEN/エデン」 / 7 「17歳」 / 8 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 9 「あと1センチの恋」 / 10 「惑星のかけら」

 

11 「麦子さんと」