映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「シチズンフォー スノーデンの暴露」

ツレがツタヤの実店舗でDVDを数枚借りてきました。

今回も、その中から観てみました。

 

シチズンフォー スノーデンの暴露(字幕版)

 

いつも聞いているポッドキャストの番組(「白と水色のカーネーション」)で感想が語られていたこともあり、すごく良いタイミングで観ることが出来ました。

 

内容は、今公開されているオリバー・ストーン監督の『スノーデン』と異なり、エドワード・スノーデン氏自身が登場します。

匿名での暗号化されたメールでのやりとりが続いた後、香港で直接コンタクトを取ることになり、そこでのやりとり、ガーディアン紙とワシントンポスト紙での報道、その後ロシアに行き滞在することになるまでのやりとりが生々しく撮影されています。

 

そもそもスノーデン氏が何をしたのか、彼が何を問題だと感じ、資料を新聞記者たちに流したのかを知らない人も多いかも知れません。

そのような人たちにもNSAアメリカ国家安全保障局)がどんなことをしているのかが、スノーデン氏の口から語られていくので、梨難しく感じることもないと思います。

 

そもそもスノーデン氏が告発したPRISMが実際に機能しているのかどうかも疑わしいと考える人もいるので、この映画への評価もそのPRISMへの反応・考え方によって変わってくるでしょう。

僕自身は、PRISMも実際に機能していると考えていますし、スノーデン氏が映画の中で危惧している出来事もやろうと思えば出来ると思うので、この話も実際の出来事なのだろうな、と思います。

 

その上で、メールでのやりとりから始まり、ロシアに滞在するまでの様子を丹念に描かれていることは、スノーデン氏との信頼関係を構築するということだけでなく、全体像を示そうと試みる上でも素晴らしい仕事をしていると感じました。

 

陰謀論に与する必要はありませんが、PRISMは決して陰謀論ではないので、PRISMへの評価(スノーデン氏が語っている内容がそのまま行われているのかどうか)は色々あるにせよ、現実に起きていることを知るという意味でも、観ておくべき映画だと思います。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

2017年に観た映画ランキング

 

1 「さとにきたらええやん」 / 2 「この世界の片隅に」 / 3 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 4 「her/世界でひとつの彼女」 / 5 「 愛しき人生のつくりかた」 / 6 「花様年華」 / 7 「EDEN/エデン」 / 8 「17歳」 / 9 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 10 「あと1センチの恋」

 

11 「ロング・トレイル!」 / 12 「惑星のかけら」 / 13 「麦子さんと」