映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「ミッドナイト・イン・パリ」

Amazonのプライム・ビデオ(プライム会員だと無料で観られる)で評価が高かったので観てみました。

 

ミッドナイト・イン・パリ(字幕版)

 

誰が監督してるのかな?と思って調べてみたら、ウディ・アレンでした。

ウディ・アレンの作品は、毎回観る、というほどでは無いのですが、最近は、「ジゴロ・イン・ニューヨーク」「ブルージャスミン」「それでも恋するバルセロナ」と観ていました。

 

知らなかったのですが、この「ミッドナイト・イン・パリ」の評価が良かったことで、ウディ・アレンも再評価されたとのこと。

 

内容は、結婚を控えて婚約者とその両親とパリに来た脚本家ギルが、真夜中のパリで1920年代にタイムスリップし、コール・ポーターF・スコット・フィッツジェラルドとその妻ゼルダジャン・コクトーアーネスト・ヘミングウェイガートルード・スタイン、そしてさらにはパブロ・ピカソにも会う。

ギルはハリウッドで脚本家として評価を得、仕事も困らないものの、自分では小説家になるために初めての小説を書き、住む場所もパリに変え、心機一転したいと考えているところで、タイムスリップで出会った人々に大きな刺激を受けます。

それと同時に、現在では、婚約者(とその両親)との価値観の違いが露呈してきていて…。

 

1920年代の人物たちが実際の人物たちと似ているかどうか、という点で観てしまうとそこまで似てはいないのですが、誰でも空想するような、もう会うことの出来ないあこがれの人に会う、ということを盛り込みつつ、それがちゃんと現在とリンクし、最後のオチに持って行っているところがとてもうまいな、と思いました。

 

ちょっと不思議だな、と思ったのは、タイムスリップする出来事が始まる前から「なぜこの婚約者と結婚しようとしているのか」がよく分からないという点です。

婚約者の両親とそりが合わないのは分かるのですが、婚約者が魅力に映らないし(これは僕の印象なのでまぁ良いとして)、明らかにギルとも価値観や考え方があっていない。

まぁ、結婚する前に婚約を解消することになったので良かったとは言えるのですが、なぜこの人と婚約することになったのか(たとえば学生の時から付き合っていて、腐れ縁だからとか)分からず、それが分かれば、より良かったかな、と思いました。

 

でも、ウディ・アレン作品の中では、僕は一番好きな作品になりました。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

2017年に観た映画ランキング

 

1 「さとにきたらええやん」 / 2 「この世界の片隅に」 / 3 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 4 「帰ってきたヒトラー」 / 5 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 6 「her/世界でひとつの彼女」 / 7 「REDリターンズ」 / 8 「 愛しき人生のつくりかた」 / 9 「花様年華」 / 10 「EDEN/エデン」

 

11 「17歳」 / 12 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 13 「あと1センチの恋」 / 14 「ロング・トレイル!」 / 15 「惑星のかけら」 / 16 「麦子さんと」 / 17 「カケラ」 / 18 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」