映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「ハドソン川の奇跡」

ツレがTSUTAYAディスカスでリクエストした映画です。

 

ハドソン川の奇跡(字幕版)

 

2009年の出来事なので大学生以上の人は覚えている方も多いかと思いますが、ハドソン川に不時着水した事故(USエアウェイズ1549便不時着水事故)の機長だった、チェズレイ・サレンバーガー(通称「サリー」)に焦点を当てたものです。

 

原題は機長の通称サリーから「Sully」になっています。

日本では確かに「ハドソン川の奇跡」というタイトルの方が多くの人に分かり易いですが、内容から言うと、やはり機長であるサリーに焦点を当てているので、「Sully」の方が良いな、と思います。

それにこの作品に限らず、英語のタイトルってシンプルなのが良いな、といつも思います。

 

さて、内容ですが、ハドソン川への着水がどのように起きたのか、そして、その判断が正しかったのか、という国家運輸安全委員会(NTSB)による事故原因調査での委員とサリーと副機長ジェフとのやりとりが中心になっています。

極寒のハドソン川に着水したものの、犠牲者が1人も出なかったことを賞賛するメディアが多かったものの、一部のメディア、そして国家運輸安全委員会は、ハドソン川ではなくて、他の飛行場に着陸できたのではないか、と疑問を呈します。

 

賞賛する人の声よりも批判の声の方がメンタルに響くというのは、ネットでの炎上とかと同じようで、サリーは悪夢を見たり、過去の出来事を思い出したりします。

それに加え、この国家運輸安全委員会での検証が終わるまで家族のもとに戻れなかった、ということも描かれていて、それもかなり精神力を削られる出来事だったのではないか、と思います。

 

でも、最終的には国家運輸安全委員会が飛行場に着陸できたのではないかという根拠になっていた左エンジンはやはり完全に壊れていたことが分かり、サリーもジェフも罪に問われることなく、終わります。

 

サリーに焦点を当ててものなので、昔テレビで観たアロハ航空243便事故のような事故そのものに焦点を当てたものと期待して観ると少し期待を裏切られるかも知れません。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

2017年に観た映画ランキング

 

1 「さとにきたらええやん」 / 2 「この世界の片隅に」 / 3 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 4 「帰ってきたヒトラー」 / 5 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 6 「her/世界でひとつの彼女」 / 7 「if i stay」 / 8 「ハドソン川の奇跡」 / 9 「REDリターンズ」 / 10 「 愛しき人生のつくりかた」

 

11 「ディーパンの闘い」 / 12 「花様年華」 / 13 「EDEN/エデン」 / 14 「17歳」 / 15 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 16 「あと1センチの恋」 / 17 「海難1890」 / 18 「ロング・トレイル!」 / 19 「ワールド・ウォーZ」 / 20 「惑星のかけら」

 

21 「麦子さんと」 / 22 「カケラ」 / 23 「スプリング・ブレイカーズ」 / 24 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」