映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

『炭水化物が人類を滅ぼす』

糖質制限をしていることを書いていますが、きっかけとなった漫画(「糖質制限でうつ病が治った話」:note)で紹介されていた本です。

炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)

新聞の広告や本屋さんで見かけたことはあったものの、タイトルにちょっと陰謀論的なものを感じてしまい敬遠していました。

でも、↑の漫画でそうではないというようなことが書かれていて、更にいつも読んでいる渋谷のバーのマスターも漫画を読んでこの本を読んだということだったので(「好きなものをなんでも食べてたら」:note)、僕も読んでみました。

Amazonのレビューに書いてあった通りなのですが、前半というか、最初の3分の1くらいは糖質制限自体について書かれていて、著者がどのように糖質制限を始めたのか、そしてどのような効果があったのか、そしてそれを見て糖質制限を始めた身近な人たちの反応や効果、更にそれをブログで公開していたので(「新しい創傷治療」)そこに書かれた糖質体験者のコメントなどが記載されています。

そこには、僕が昨日書いたように(「糖質制限の予想外の効果」)、体重が減ったということだけでなく、花粉症の症状が改善した、糖尿病の症状が改善した、さらに日中眠くなくなり集中力が出たというようなことが書かれていました。

僕としてはそこに書かれる「効果」の中には半信半疑のものもありましたが、実際に始めつつ読んだので、自分には一定の効果があり、そこに書かれていることは本当だったんだなと思いました。

でも、これもレビューに書いてあったことですが、残りの3分の2は、何故糖質が人間にとって必要がないか、ということを人類史、はたまた生物史を地球誕生のころから解き明かそうというもので、僕が全くの門外漢ということが大いに影響しているのでしょうが、かなり退屈に感じてしまいました。

著者としては、最初の3分の1の部分を理論的に解き明かそうということなのかもしれませんが、専門的知識や仮説を知るよりも、もっとシンプルに糖質制限の方法、効果、そしてそれを実践する上で、「納得」出来る考え方があれば良いので、読むのが疲れてしまいました。

なので、糖質制限をこれから始めてみようかな、という方がいたら、この本の最初の3分の1を読み、あとの実践例はブログなど探してみればいくつでもあるのでそれらを参考にしてみると良いかな、と思います。