映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「超高速!参勤交代 リターンズ」

ツレがリクエストしてTSUTAYAディスカスから送られてきた映画です。

 

超高速!参勤交代 リターンズ

 

ちなみに、これは「リターンズ」とタイトルにあるように2作目なのですが、一作目はAmazonプライムビデオ(プライム会員だと無料で見られる)に入っています。

 

超高速!参勤交代

 

一作目を見たことがあるような気がしたので、前作を観なおすことなく見てみました。

 

内容は、幕府から突然の参勤交代を命じられた弱小貧乏藩である湯長谷藩一行が、参勤交代の帰り道の出来事です。

江戸での参勤を果たした湯長谷藩の藩主内藤(佐々木蔵之介)らが故郷への道中、湯長谷で一揆が発生したとの情報が入り、急いで帰ろうとします。

それは実は、宿敵である老中松平信祝陣内孝則)の画策によるもので、松平の差し向けた刺客などとも交戦し、最終的に松平本人とも交戦することになり…。

 

Amazonでのレビューを見るとかなり高評価なのですが、僕自身は何が面白いのかよく分かりませんでした。

藩主内藤が藩下の人々に慕われていることなどは良いのですが、「実は強い」とかいう設定はフィクションなのでなんとか受け入れられるかも知れませんが、その「実は強い」ということだけで弱小藩で人数も劣る側が、体制側の大勢に勝ってしまう、というのはそう簡単に受け入れられるものではありませんでした。

 

まぁ、2作目なので、前作が面白かったと思った人が見ようとするのでしょうし、そういう意味ではレビューの評価が高いのは理解出来ますが、コメディに走りたいのか、それとも戦いを見せたいのか、それとも体制側に全て良いように扱われている訳ではないという知恵や反抗を見せたいのか、よく分かりませんでした。

 

また、最初に猿回しが出てくるのですが、猿回しって当時こんな扱いだったのかな?と疑問を持ってしまったことも大きいかも知れません。

江戸期の(だけではないのですが)歴史に疎いので、藩主と猿回しが同じ食事の席に着くということが実際に起きえたことなのか分かりませんが、その最初の場面を見て、リアリティを感じることが出来ませんでした。

ならば、いっそコメディに走ってくれれば良かったのですが、コメディ的なものは最初だけだったので、余計に歴史的に実際に有り得たことなのか、という点が気になってしまいました。

 

それでも、この映画がすごいなぁ、と思ったのは出てくる役者さんの層の厚さです。

制作費の殆どが人件費(役者さんたちの)なんじゃないかと思いました。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★☆☆

 

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