『変なお茶会』
久しぶりに最近読んだ絵本についてです。
先日、(無人の)ツレ実家に子どもたちと立ち寄った時に、置いてあったので読んでみました。
佐々木マキさんの絵は好きで、それというのも、僕が高校生の時に読み始めた初期の村上春樹作品で挿絵を描いていたからです。
そんな佐々木マキさんの作品ということで、興味が惹かれて読んでみたのですが、ページをめくって驚きました。
というのも、僕が知っていた佐々木マキさんの絵風とは違う絵だったからです。
でも、物語の不思議さというか、トーンはとても面白かったです。
カタカナや感じは子どもには少し難しく、子ども自身では読めないかも知れませんが、短いお話なので、内容に難しさを感じることはないはずです。
僕が知っている絵風と何故ちがうのだろうか、ということは、この絵本を調べたら、初版が1979年だったので、それが関係しているのかな、と思います。
と書いたところで、村上春樹のデビュー作品『風の歌を聴け』は出版年が1979年なので、ちょうと同じ時期でした。
単に僕が抱いていた佐々木マキさんの絵とは違うというだけのことだったようですが、「僕が思い描いていた」というところからはみ出ている作品に出会えたのは、とても良かったです。