映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「白い帽子の女」

今回もTSUTAYAディスカスでリクエストしていたら、Amazonプライムビデオ(プライム会員だと無料で観られる)になっていたので、観てみました。

 

白い帽子の女(字幕版)

 

作品データ映画.comより)

原題 By the Sea

製作年 2015年

製作国 アメリ

上映時間 122分

映倫区分 R15+

 

ストーリー(映画.comより)

1970年代、アメリカ人小説家のローランドと妻のバネッサは、南フランスの浜辺にあるリゾートホテルにバカンスで訪れる。村の小さなカフェに入り浸るローランド、ほとんどの時間をホテルの部屋で過ごすバネッサ。思いがけない不幸に向き合うことができずにいる2人は、ともに夫婦としての距離を感じていた。そんなある日、隣の部屋に若いカップルがハネムーンでやってくる。自分たちと対照的に輝かしい2人を、バネッサは嫉妬と好奇心のまなざしで見つめる。

 

感想

原題は「By the Sea」で、ラストにもこの「By the Sea」というタイトルが結構意味のあるものとして出て来ますし、物語自体も「海辺(By the Sea)の街」での出来事なので、「白い帽子の女」というタイトルを何故付けたのか疑問です。

僕は基本的に予備知識なしに映画を観るので、「白い帽子の女」というタイトルなので、いつか「白い帽子の女」が登場するのかと思っていたのですが、最後まで出て来ませんでした。

まぁ、ヴァネッサのことなんだろうな、とは最初から思ってはいたのですが、違う帽子の時もありましたし、帽子がそれほど特徴的な訳でもないので、本当に何でこんなタイトルを付けたのでしょうか…。

 

内容は、あるきっかけでホテルの隣人である新婚カップルの様子を垣間見ることになり、それが距離を持ってしまっているローランド(ブラッド・ピット)とヴァネッサ(アンジェリーナ・ジョリー)夫妻に刺激を与え、また再出発するか?という展開になります。

けれども、途中でヴァネッサにフラッシュバックする光景がとらえどころがなく、なんとなくは予想出来るものの、それが何なのかラストになるまで分からないので、何故こんなにもヴァネッサは閉じこもっているのか、よく分かりませんでした。

 

最終的にはその理由は分かるのですが、演じているアンジェリーナ・ジョリーも、そして何よりもブラッド・ピットもかなり高齢になっているので、この展開に「あぁ、それか」と少し意表を突かれた感じがしました。

まぁ、冒頭で結婚14年目と答えていたので、有り得ることなのですが、どうしても描かれる映像ではブラッド・ピットは50代にしか見えないので、違うもう少し若い役者だったらまた違ったんだろうな、と思いました。

 

ヴァネッサがふさぎ込んでいる原因がむしろなく、単に結婚14年という月日が2人の間に距離や倦怠を生んでいて、新婚の隣人によって刺激されて、新しい関係を築き始めるという展開の方がむしろすっきりするような気がしました。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★☆☆

 

2017年に観た映画ランキング

 

1 「わたしは、ダニエル・ブレイク」 / 2 「さとにきたらええやん」 / 3 「この世界の片隅に」 / 4 「ムーンライト」 / 5 「パレードへようこそ」 / 6 「あまくない砂糖の話」 / 7 「少年と自転車」 / 8 「ドラッグ・ウォー / 毒戦」 / 9 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 10 「帰ってきたヒトラー」

 

11 「SING/シング」(日本語吹替版) / 12 「ある戦争」 / 13 「ワイルド・スピード MEGA MAX」 / 14 「ナイトクローラー」 / 15 「奇跡の教室」 / 16 「ベティ・ブルー」 / 17 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 18 「神様の思し召し」 / 19 「her/世界でひとつの彼女」 / 20 「マグノリア」

 

21 「カフェ・ソサエティ」 / 22 「オケ老人!」 / 23 「プリズナーズ」 / 24 「if i stay」 / 25 「ハドソン川の奇跡」 / 26 「ニュースの真相」 / 27 「ラ・ラ・ランド」 / 28 「しあわせのかおり」 / 29 「REDリターンズ」 / 30 「 愛しき人生のつくりかた」

 

31 「ディーパンの闘い」 / 32 「ロルナの祈り」 / 33 「プリデスティネーション」 / 34 「セトウツミ」 / 35 「追憶の森」 / 36 「花様年華」 / 37 「EDEN/エデン」 / 38 「17歳」 / 39 「ある子供」 / 40 「愛とセックス」(Sleeping With Other People)

 

41 「後妻業の女」 / 42 「Mommy マミー」 / 43 「ロゼッタ」 / 44 「ニュースの真相」 / 45 「ビューティフル」 / 46 「あと1センチの恋」 / 47 「海難1890」 / 48 「ホテルコパン」 / 49 「聖の青春」 / 50 「ロング・トレイル!」

 

51 「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」 / 52 「白い帽子の女」 / 53 「ワールド・ウォーZ」 / 54 「惑星のかけら」 / 55 「麦子さんと」 / 56 「超高速!参勤交代 リターンズ」 / 57 「捨てがたき人々」 / 58 「カケラ」 / 59 「スプリング・ブレイカーズ」 / 60 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」