映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

『透明な迷宮』

平野啓一郎さんの小説ですが、今回は短編集を読みました。

透明な迷宮(新潮文庫) Kindle版

表題の「透明な迷宮」は出だしからとても不思議な話で、そして、最後も不思議な感じで終わり、とても印象深い作品でした。

ブダペストが物語の舞台になっているのですが、僕にはその場所を想像することが難しく、読んでいてもあまり情景が浮かび上がることがなかったので、その点ではとても難しく感じました。

また、「Re:依田氏からの依頼」も印象的でしたが、この話が印象的だったのは、現実にありそうでなさそうな境界で描かれているからかな、と思います。