映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

ONCE ダブリンの街角で (字幕版)

10年以上前に公開された映画なのですが、なかなか観る機会がないな、と思っていたら、Amazonプライム対象作品に入っていたので、観てみました。

観たいと思っていた理由は、聴いているポッドキャストで触れられていたことがあるからです。

 

www.carnation.jp

 

ONCE ダブリンの街角で (字幕版)

 

作品データ映画.comより)
原題 Once
製作年 2006年
製作国 アイルランド
配給 ショウゲート
上映時間 87分

 

ストーリーファンサイトより要約)
昼間は父親の経営する掃除機修理の店を手伝い、夜はダブリンの片隅でボロボロのギターを弾くストリートミュージシャンの男。いつものように街角で自作の曲を演奏していると、ある女性が声をかけてくる。彼女はチェコからの移民で、男が掃除機の修理をしていると知り、翌日自分の家の壊れた掃除機を持って再び彼の元に現れる。男の家へ向かう途中、彼女はある楽器店に寄り、貧しい生活をしている彼女の唯一の楽しみがピアノを弾くことだとわかる。そこで彼女は彼の演奏する歌にあわせて、即興でピアノ伴奏をつけてセッションする。彼は彼女の才能にほれ込み、二人は音楽を通して心を通わせていくが…。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

感想

とにかく歌がとても良かったです。

アイルランド製作の作品なので、登場する主人公「男」(エンディングクレジットは“guy”になっていて名前がありません)を演じるグレン・ハンサード、もう1人の主人公とも言える「女」(“girl”)を演じるマルケタ・イルグロヴァのことを全く知らなかったのですが、歌がとても上手でした。

 

鑑賞後に調べてみたら、低予算で作った映画とのことで、カメラワークとかが、ドキュメンタリー作品なのかな?と最初思うほどでしたが、逆にそのドキュメンタリーのように見える映像が、2人の生活のリアルさを感じさせたり、歌や音楽に焦点を当てさせているように感じました。

 

しかし、歌の上手さ、クオリティーの高さとは反対に、歌詞の内容は自分には響いてきませんでした。

「男」が失恋をきっかけにロンドンからダブリンに戻ったということもあり、去って行った女性について歌っているのですが、僕が誰かに恋をするとかいう状態ではないからか、ほとんど響いてきませんでした。

違う状態の時だったら、もっと響いてくるのかも、と思いますし、歌詞は響いてこなくても、すごく良い歌、クオリティーが高い、ということが素人の僕にも伝わるくらいなので、すごい楽曲なのだと思います。

 

また、男女が出会って、歌を作る(しかも低予算)作品と言えば、『はじまりのうた』紹介した記事)がありますが、主人公2人に恋愛要素があるかどうかが大きな違いになっていて、「男」の態度にちょっと不満を持ってしまいました。

それでも、これはこれである種の「幸福な」エンディングとも言えるのかも知れません。