映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「100歳の少年と12通の手紙」

Amazonでの評価がかなり高かったので見てみました。

タイトルが100歳の少年となっているので、タイトルでけでは、内容を推測するのは出来ませんでした。

 

100歳の少年と12通の手紙(字幕版)

 

作品データ映画.com より)
原題 Oscar and the Lady in Pink
製作年 2008年
製作国 フランス
配給 クロック・ワークス、アルバトロス・フィルム
上映時間 105分
映倫区分 G

 

あらすじシネマトゥデイより)

10歳の好奇心旺盛な少年オスカー(アミール)は、白血病を患い小児病棟に入院していた。彼は自分の病気について口を濁す両親や医師にいら立ち、特別扱いをされることにも飽き飽きしていた。そんなある日、オスカーは病院に宅配ピザの配達に来ていたローズ(ミシェル・ラロック)と廊下でぶつかり、彼に悪態をつく彼女をひと目で気に入る。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

感想

最初に書きましたが、映画を見て、内容がわかればタイトルの意味がわかるのですが、原題が“Oscar and the Lady in Pink"(オスカーとピンクの女性)なので、原題の方がまだ内容を推測しやすかったと思います。

 

最後、オスカーは病気によって死んでしまいますし、そういう現実を正面から10歳の少年に伝え、それを描いているという点では、真摯な映画だと思います。

そして、やはりわかっていたとしても、死の場面では悲しみをこらえることが出来ません。

 

しかし、ピンクの女性、ローズとオスカーの出会いがあまりにも突然過ぎたこと、ローズがオスカーと会うことを受け入れるにはもう少し背中を押す出来事があとからでも提示されれば良かったかな、と思います。

それは例えば、クリスマスの時にローズとローズの子どもたちとのやりとりがあるのですが、その際にでも、ローズが背中を押された理由みたいなものがわかればもっと良かったかな、と思います。

 

死、というものを描いていながらも、コミカルなキャラクターや場面を所々に挿入することで、重たい雰囲気を逃れつつ、けれども、10歳でも人生に向き合う、ということ、死を受け入れるということ、生を生きるということを考えさせる内容になっているのは素晴らしいと思いました。