映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「ムーンライズ・キングダム」

先日、いつも聞いているラジオ番組を聞いていたら、2つの番組で同じ映画が紹介されていました。

紹介されていたのは、「犬ヶ島」(予告編↓)です。

 

youtu.be

 

映画館に行って、観てみたいなぁ、と思ったものの、なかなか映画館に行ける状態ではないので、同じ監督の作品をAmazonで探してみました。

ラジオの映画評では、前作の「グランド・ブダペスト・ホテル」が触れられていたのですが、「グランド・ブダペスト・ホテル」はAmazonプライムの対象ではありませんでした。

しかし、そのさらに前作の「ムーンライズ・キングダム」が対象になっていたので、観てみました。

 

ムーンライズ・キングダム(字幕版)

 

作品データ映画.comより)
原題 Moonrise Kingdom
製作年 2012年
製作国 アメリ
配給 ファントム・フィルム
上映時間 94分
映倫区分 PG12

 

あらすじシネマトゥデイより)

1960年代ニューイングランド島。自分が養子だということを寂しいと感じながらボーイスカウト活動をしていたサム(ジャレッド・ギルマン)は、常に本を読んでいる少女スージー(カラ・ヘイワード)に恋をする。キャンプでの生活になじめない二人は文通を始め、キャンプから勝手に抜け出し森で自由気ままに過ごしていた。一方、村では保安官(ブルース・ウィリス)やスージーの両親(ビル・マーレイフランシス・マクドーマンド)らが、二人を捜していたのだが……。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

感想

ウェス・アンダーソン監督の作品は初めて観たのですが、とても不思議な世界観でした。

物語としては、すごく感動的でも、涙を誘うような展開もなく、ボーイミーツガールの物語なのですが、観終わったあとに、もう一度観たいな、と思いました。

 

それは、物語展開がわからないとか、細かいところがわからなかったから、ということではなく、物語の世界観を十分に味わえていないのではないか、と思うからです。

 

例えば、冒頭と最後の場面が対比されているのですが、冒頭はこの映画の世界観を探りながら観ていたので、物語の展開がわかった上で、もう一度冒頭の場面を観ることで、そこで何が描かれていたのか、よりわかるような気がするからです。


冒頭と最後の場面について書きましたが、そういう思いを持つ場面がいくつもあり、たぶん、観るたびにこの映画について気づく点が毎回違うような気がします。

 

世界観が不思議で何故だか観返したくなるものだったのですが、演じていた人たちもとても良かったです。

その良さは、「あぁ、○○だ」と演じている俳優の名前がすぐに浮かんで来るようなうまさではなく、「あぁ、そういえばこれを演じていたのは○○だったんだ」とあとから気づくようなうまさです。

 

それが、主人公サムが所属しているスカウトの隊長を演じているエドワード・ノートンにも言えますし、サムにとって重要な役割を果たすことになる警察官を演じるブルース・ウィリス、スージーの両親であるビル・マーレイフランシス・マクドーマンドにも当てはまります。

 

益々、今公開している「犬ヶ島」を観てみたくなりましたが、とりあえず、その前に、「グランド・ブダペスト・ホテル」を観てみたいと思います。