映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「ガール・オン・ザ・トレイン」

自分の中の観たい映画リストに入っていた作品が、Amazonプライムの対象になっていたので、早速観てみました。

 

ガール・オン・ザ・トレイン (字幕版)

  

作品データ映画.comより)
原題 The Girl on the Train
製作年 2016年
製作国 アメリ
配給 東宝東和
上映時間 105分
映倫区分 PG12

 

あらすじシネマトゥデイより)
夫トム(ジャスティン・セロー)と離婚し、深い悲しみに沈むレイチェル(エミリー・ブラント)。そんな彼女を慰めるのが、かつてトムと暮らしていた家の近所に住む夫婦の仲むつまじい姿だった。通勤電車の窓から二人を眺めてはトムと過ごした日々を思い出す彼女だったが、その夫婦の妻が不倫にふけっている現場を目撃する。次の日、電車を降りて彼らの様子を確かめようとするが、不意に記憶を失ってしまう。やがて自分の部屋で大けがを負った状態で目を覚ましたレイチェルは、その人妻が死体で発見されたのを知るが……。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)

★★★★☆

 

感想

主演は、先月紹介したボーダーライン」と同じくエミリー・ブラントです。

「ボーダーライン」では、「正義」のために働きたいと思いつつも、より大きな力によって巻き込まれていき、全く思うように動けない、役割がないことを突きつけられていくFBI捜査官を演じていました。

主演にも関わらず、組織の中のやられ役だったので、悲しみや悩みという表現が多かったのですが、今回の「ガール・オン・ザ・トレイン」は子ども授かりたいと願っていて、不妊治療もしたけれどうまくいかず、アルコール依存症になり離婚し、再婚した元夫につきまとうという、かなり精神的に傷ついた役を演じています。

 

「ボーダーライン」では、悲しさや悩みを抱えつつもある種の強さがある人物でしたが、今回はもう、どうしたらこの人をこの闇の中から一歩でも踏み出せることが出来るのか、というくらいの情況におかれている人物で、それが表情などから、にじみ出ている感じをうまく演じているように感じました。

 

物語としては、レイチェルが何度も電車の中から見ていたメーガンが行方不明になることで、否が応でもレイチェルが何かしたのではないか、と思わせます。

メーガンは、レイチェルの元夫トムの再婚相手アナの近所に住んでいて、ナニー(子守、日本で言う子育てママ)をしていたり、レイチェルが精神的に不安定なこと、元夫のトムにつきまとっていたことから、より疑念が大きくなっていきます。

 

レイチェル自身も自分が何か関わっているのかも知れないということでより深く関わろうとしていくのですが、最後の方までどういうことが起きたのか、誰が真犯人なのかわかりませんでした。

この点はとてもよく出来ているように感じました。

 

これはかなりのネタバレになるのでぼかした表現になりますが、レイチェルは良いとしても、なぜその他の女性たちがわかっていつつも関わっていたのか、関わり続けようとしたのか、がよくわかりませんでした。