映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「バリー・シール アメリカをはめた男」

観たかった映画が、Amazonプライムの対象になっていたので、早速観てみました。
実話ものも好きだし、なんだかんだトム・クルーズが好きなんですよね、たぶん。

 

バリー・シール/アメリカをはめた男 (2017) (字幕版)

 

youtu.be

 

映画『バリー・シール/アメリカをはめた男』公式サイト

 

作品データ映画.comより)
監督 ダグ・リーマン
原題 American Made
製作年 2017年
製作国 アメリ
配給 東宝東和
上映時間 115分
映倫区分 G

 

ストーリー(公式サイトより)
天才的な操縦技術を誇り、民間航空会社のパイロットとして何不自由ない暮しを送っていたバリー・シールの元に、ある日CIAのエージェントがスカウトに現れる。CIAの極秘作戦に偵察機パイロットとして加わる事となったバリーは、その過程で伝説的な麻薬王パブロ・エスコバルらと接触し、麻薬の運び屋としてもその才能を見せ始める。ホワイトハウスやCIAの命令に従いながら、同時に違法な麻薬密輸ビジネスで数十億円の荒稼ぎをするバリー。しかしそんな彼の背後には、とんでもない危険が迫っていた…。

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

 

感想
僕自身はバリー・シールのことは知らなかったのですが、実在の人物、しかも日本語タイトルに「アメリカをはめた男」というのが入っていたので、どうアメリカをはめたのか、アメリカ(というかCIA)に操られているようで、出し抜くのかという展開を期待していたのですが、物語としては、出し抜くというような狡猾さはなく、その場その場で窮地を凌いでいくという印象を受けました。

原題は“American Made”、つまり「アメリカ製」ということなので、アメリカ以外ではあり得ない人物だ、ということです。
それは、CIAによってスカウトされるという展開からそうですし、CIAに協力しているにも関わらず、地元警察からは追われ、CIAに仲介された田舎町に引っ越す。
そして、その田舎町で成功し、町が栄えていくにもかかわらず、かなりの時間が経たないと誰もそのことに気付かない。

バリー・シールという人物のことを知っている人が日本でどのくらいいるのかというと、多くはないと思うので、バリー・シールというタイトルは良いのですが、副題では「アメリカが作った男」とかそんな感じの方が、物語の展開に沿ったものだったように思います。

使い切れないお金を得て、隠しきれなくなり、地中やいろんなところに隠すのですが、結局そのお金も没収されてしまうし、バリー・シール自身も暗殺されてしまう。
バリー・シールはアメリカからも麻薬カルテルからも、うまく利用されていただけ、ということが、いかにもアメリカらしい物語という感じがしました。

そして、最後にはこのCIAが深く関わり、バリー・シールとの関係を記すものを抹消したにも関わらず、こういう話がちゃんと伝わり、映画にもなる、というところもまさに“American Made”という感じがしました。