映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「最高の人生の見つけ方」

Amazonで評価の高い作品を観ているのですが、以前観たことがあるとは思いつつも、また観てみました。
最初の数分でやっぱり観たことあった、と分かったのですが、それでも、冒頭から引き寄せられる物語だったので、そのまま観てみました。

自分の中では高校生や大学生の時に映画を沢山観ていたので、そのときに観ていたと思っていたら、まだ10年くらいしか経っていませんでした。
自分の記憶って全然あてにならないな、と実感しました。

 


最高の人生の見つけ方 (字幕版)

 

【ワーナー公式】映画(ブルーレイ,DVD & 4K UHD/デジタル配信)|最高の人生の見つけ方


作品データ映画.comより)
監督 ロブ・ライナー 
原題 The Bucket List
製作年 2007年
製作国 アメリ
配給 ワーナー・ブラザース映画
上映時間 97分

ストーリー(公式サイトより)
勤勉実直な自動車整備工と、大金持ちの豪腕実業家。出会うはずのない二人が、人生の最後に病院の一室で出会った。家族のために自分の夢を犠牲にして働いてきたカーター、そして、お金だけは腐るほどあるものの見舞い客は秘書だけというエドワード。お互いに人生の期限を言い渡されたという以外、共通点は何もない。そんな二人を結びつけたのは、一枚のリスト――棺おけに入る前にやっておきたいことを書き出した “バケット(ル:棺おけ)・リスト”だった。
「荘厳な景色を見る」「赤の他人に親切にする」「涙が出るほど笑う」……と、カーターは書いた。
「スカイダイビングをする」「ライオン狩りに行く」「世界一の美女にキスをする」……と、エドワードが付け加えた!
そうして始まった二人の生涯最後の冒険旅行。人生でやり残したことを叶えるために。棺おけに後悔を持ち込まないために。そして、最高の人生だったと心の底から微笑むために。
残された時間は6か月。でも、まだ決して遅くない――!

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

感想
物語の流れとしては、性格も境遇も全く違う2人が偶然で会い意気投合→2人でいろんなことをし始める→が、突然の決別→再会し、友情を再確認というもの。
最近の作品でこの流れの物語としては、「最強のふたり」が秀作だと思います。

オーソドックスな物語の展開だとしても、この作品に惹きつけられるのは、なんといっても、ジャック・ニコルソンモーガン・フリーマンの圧倒的な演技力でしょう。
ジャック・ニコルソンは悪態をつきつつもなぜか憎めない、一代で富を築いたワンマン社長を、モーガン・フリーマンは黒人ということや若くして子どもを授かったこともあり勉学を諦めたけれど、知識が人一倍豊富な自動車修理工という役どころを、彼ら以外あり得ないと思わせるほど見事に演じています。

物語の展開としても、最初から2人に死が訪れることが分かっていつつも、やはり最終的には2人に死が訪れるとき、片方が死を迎えるシーンは心揺さぶられるものがありました。
それは、病室から始まった2人の出会いが数ヶ月という短さだからこそ、逆に観客である自分たちも2人と同じ時間を過ごしているかのように感じるからなのではないか、と思います。
100分に満たない作品ですが、そのちょっと短い感じも、この2人の出会いから死までの時間を表しているようにも思います。

内容のほとんどは台詞も結構覚えていたのですが、1つ、こんな台詞あったっけ?と思うシーンがありました。
それは、エドワード(ジャック・ニコルソン)の秘書トーマスにカーター(モーガン・フリーマン)が本名を聞く場面です。
「本当はなんて言う名前なの?」と聞くと、「マシューです。」と答えます。
「(エドワードが)聖書が嫌いなんだそうで」と理由を説明するのですが、「トーマス」(劇中ではトムやトミーと言うことも)も「マシュー」(=マタイ)もキリスト教の聖書に登場する人物(イエスの弟子)なのです。
アメリカの作品でさすがにこのことを知らない訳がないので、本当は何て言っていたかが気になりました(英語部分は聞き取れませんでした)。
本当に字幕通りに答えていたのならジョークなのですが、そうするとカーターが笑ってはいなかったので、ジョークなのかどうかも判断がつきませんでした。