映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「海月姫」

観ようと思っていた作品がAmazonで無料で観られるようになったいないかチェックしていたら、「そろそろ無料期間が終わりです」という作品の中に漫画を読んだことのある作品がありました。
漫画もKindleで3巻目くらいまで無料だったので読み、でも結局最後まで読んでいないので、どういう展開になるのか知らなかったので、観てみました。 


海月姫

 

youtu.be


作品データ映画.comより)
監督 川村泰祐
製作年 2014年
製作国 日本
配給 アスミック・エース
上映時間 126分
映倫区分 G

あらすじシネマトゥデイより)
人生において男は不要だと考えるオタ女子集団「尼~ず」の面々が集まる、男子は立ち入り禁止のアパート天水館。そこに暮らすクラゲオタクの月海(能年玲奈)は、熱帯魚ショップでひと悶着(もんちゃく)あったところをファッショナブルな女性に助けてもらう。次の日の朝、ひょんなことから彼女が女装をしていた蔵之介(菅田将暉)という男性だとわかって驚がくする。それを機に、蔵之介は男性であることを秘密にし天水館に出入りする。月海たちと蔵之介が交流を深める中、天水館の取り壊しが決まってしまう。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

感想
冒頭にも書きましたが、原作は東村アキコの漫画(『海月姫』)です。
知りませんでしたが、映画だけでなく、テレビドラマ(海月姫 - フジテレビ)にもなっているそうです。

漫画を最後まで読んだわけでないのですが、とても原作の漫画への敬意を感じる作品でした。
主人公の月海が暮らす天水館の住人たち「尼~ず」の面々は見た目だけでなく、演じている人たちも原作をちゃんと読んでいることが伝わるような、原作世界を壊すことなく演じているように感じました。

ですが、原作世界を壊していないからこそ、逆に、やはりこの作品は漫画だよな、ということを思わせられてしまいます。
例えば、絵に描いたような蔵之介の家だとか、最後のファッションショーだとか、漫画では可能だし、漫画では引き込まれる展開だったとしても、いざ実写化されると、その展開には無理があるのでは?というシーンがありました。

漫画と実写の関係から離れて、物語の内容に関しては、なぜ月海が蔵之介の兄修に恋するのかもよく分かりませんでした。
優しくされたと言うことは分かりましたが、その後なぜそこまで恋するようになるのか、会う頻度も多いわけでもなく、一目惚れに近い形で恋する展開が、少年コミックにはよくある展開ではあるものの、自分にはよく分かりませんでした。

まぁ、でも蔵之介と月海が近づくような展開もあり得たのに、最後まで関係に進展がなかったのは、ハッピーエンドで簡単に終わるということがなくて良かったです。