映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「グランド・イリュージョン」

 僕が初めて目の前で見たマジックは多分、今やすっかり有名になってメンタリストと名乗っている方のものでした。
 通っていた教会のクリスマス時期のお祝いに、イベント関連の仕事をしていた方が連れて来て、マジックを披露してくれました。
 あの頃はまだメディアにも出てくる直前だったと思うのですが、本当にどうやっているんだろう、と不思議に感じました。

 さて、今回見た映画は、マジックやメンタリズムなどを使う物語で、Amazonでの評価が高かったので観てみました。
 


グランド・イリュージョン (字幕版)

 

作品データ映画.comより)
監督 ルイ・レテリエ
原題 Now You See Me
製作年 2013年
製作国 アメリ
配給 KADOKAWA
上映時間 116分
映倫区分 G

あらすじシネマトゥデイより)
マジシャンとして一流の腕を持つアトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)は、フォー・ホースメンというスーパーイリュージョニストグループを束ねていた。彼らはマジックショーの中で、ラスベガスから一歩も動くことなく、パリにある銀行から金を奪ってみせた。この件を受けて、次の計画を彼らが実行する前に食い止めようとFBI特別捜査官のディラン(マーク・ラファロ)が捜査を始めるものの……。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

感想
 登場する俳優の中に、個人的に好きな俳優が結構出てきました。
 最近では「カフェ・ソサエティ」で西海岸で成り上がるユダヤ人を演じていて印象的だったジェシー・アイゼンバーグがイリュージョングループの中心役、口コミで上映館数を増やしていった「はじまりのうた」やノンフィクションの「スポットライト 世紀のスクープ」、日本でも人気の高いアメコミを実写化した「アベンジャーズ」シリーズにも登場するマーク・ラファエロがイリュージョングループを追うFBI捜査官役などです。
 このほかにも先日観た「オーケストラ!」でソロバイオリニストを演じていたメラニー・ロラン、説明するまでもないモーガン・フリーマンマイケル・ケインも主要な人物として登場します。

 これほど揃った俳優陣がいることもさることながら、とても良かったのは、マジックの種明かしをしつつ、物語が展開していくことです。

 マジシャンや催眠術師ら4人が「誰か」の手によって集められ、フォー・ホースメンというイリュージョングループを結成する。
 彼らが派手なイリュージョンを披露し、例えば遠く離れたパリにある銀行の金庫から300万ユーロを取り出す、というマジックをします。
 本当にその銀行にあった金庫からお金がなくなるので、FBIなども捜査を始めるのですが、マジシャンの種明かしをすることを生業とする人たちもいて、彼らの手を借りて捜査を進めていきます。

 派手なマジックにも必ずタネがあり、それを明かしながら、フォー・ホースメンを追っていく。
 マジックでありながら、サスペンスのようで、途中にはアクションシーンもあり、最後まで飽きさせない展開でした。

 フォー・ホースメンを結成させた「誰か」も明らかになるのですが、すべてが明らかになるかというと明らかにされないこともあり、その点も何もかもを明らかにするのではない、ということで、観ている人たちに少しでも考えさせようとしている感じがして良かったです。

 続編もあるので、観てみたいなと思いました。