映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「ペンギン・ハイウェイ」

 以前、子どもたちと面会した際、観たいと言われていた「ペンギン・ハイウェイ」を観に行きました。
 最初にこの作品を観たいと言われていたのですが、まだ公開していなかったので、そのときは「インクレディブル・ファミリー」を観に行き、今回改めて次男から「ペンギン・ハイウェイ」を観たい、と希望されたので、次男と長女の3人で観に行きました。
 観に行ったのは8月終わりの平日昼間で、「インクレディブル・ファミリー」と同様、僕の実家に近い大型スーパー併設の映画館です。
 平日でしたが、まだ学校が夏休み期間中だからか、結構混んでいました。 

youtu.be

 

映画『ペンギン・ハイウェイ』公式サイト

 

作品データ映画.comより)
監督 石田祐康
製作年 2018年
製作国 日本
配給 東宝映像事業部
上映時間 119分
映倫区分 G

ストーリー(公式サイトより)
小学四年生のアオヤマ君は、一日一日、世界について学び、学んだことをノートに記録している男の子。利口な上、毎日努力を怠らず勉強するので、「きっと将来は偉い人間になるだろう」と自分でも思っている。そんなアオヤマ君にとって、何より興味深いのは、通っている歯科医院の“お姉さん”。気さくで胸が大きくて、自由奔放でどこかミステリアス。アオヤマ君は、日々、お姉さんをめぐる研究も真面目に続けていた。

夏休みを翌月に控えたある日、アオヤマ君の住む郊外の街にペンギンが出現する。街の人たちが騒然とする中、海のない住宅地に突如現れ、そして消えたペンギンたちは、いったいどこから来てどこへ行ったのか……。ペンギンへの謎を解くべく【ペンギン・ハイウェイ】の研究をはじめたアオヤマ君は、お姉さんがふいに投げたコーラの缶がペンギンに変身するのを目撃する。ポカンとするアオヤマ君に、笑顔のお姉さんが言った。

「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」

一方、アオヤマ君と研究仲間のウチダ君は、クラスメイトのハマモトさんから森の奥にある草原に浮かんだ透明の大きな球体の存在を教えられる。ガキ大将のスズキ君たちに邪魔をされながらも、ペンギンと同時にその球体“海”の研究も進めていくアオヤマ君たち。やがてアオヤマ君は、“海”とペンギン、そしてお姉さんには何かつながりがあるのではないかと考えはじめる。

そんな折、お姉さんの体調に異変が起こり、同時に街は異常現象に見舞われる。街中に避難勧告が発令される中、アオヤマ君はある【一つの仮説】を持って走り出す!

果たして、お姉さんとペンギン、“海”の謎は解けるのか―⁉

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

感想
 なんというか、とても不思議で、1回観ただけでは分からないところが多い映画でした。
 物語の内容は公式サイトに書いてある通りで、物語の流れもそこまで難しくはありません。

 主人公のアオヤマ君は歯科医院に勤めるお姉さんが好きで、お姉さんのおっぱいも好き。
 2人は単に知り合いというわけではなく、喫茶店でチェスをするくらいの割と近しい仲でもある。
 ある日、アオヤマ君が学校に行こうとすると、空き地にペンギンが現れ、実はそのペンギンはお姉さんが出したものだと分かる。
 また、同級生のハマモトさんから森の奥にある草原に浮かんだ透明の大きな球体“海”の存在を教えてもらう。
 お姉さん、ペンギン、“海”について調べていくと、それらはみんな関係があることが分かった、というものです。

 登場人物たち、たとえばおっぱいが好きなアオヤマ君にはいやらしい印象は全くありませんし、お姉さんもとても魅力的で、ペンギンもかわいらしい。
 なので、子どもたちもとても楽しそうに観ていました。

 ネタバレになってしまうのであまり触れられないのですが、結局、“海”は何だったのかが、分かりませんでした。
 観ている最中、“海”ということでありがちな「命」の隠喩だとか考えたのですが、もし、「命」を表していたのだとすると、ラストは何を表していたのか。
 考えてもよく分かりませんでした。

 中々面白かったので、もう1度観てみるという方法もあるのですが、原作が森見登美彦さんの小説なので(『ペンギン・ハイウェイ』(角川文庫)Kindle版)、そちらの方を読んでみようと思っています。