映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「マンマ・ミーア!」

 今年の夏は何回か映画館で映画を観る機会がありました。
 そこでよく流れていた予告編作品の1つが「マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー」でした。
 前作の「マンマ・ミーア!」は観たことがなく、(僕の苦手な)ミュージカルだとはわかっていたのですが、ABBAの歌は中学生くらいの時に結構聞いたことがあることもあり、Amazonで観てみました。


マンマ・ミーア!(字幕版)

 
作品データ映画.comより)
監督 フィリダ・ロイド
原題 Mamma Mia!
製作年 2008年
製作国 アメリ
配給 東宝東和
上映時間 108分

あらすじシネマトゥデイより)
エーゲ海に浮かぶギリシャの小島で、シングルマザーの母ドナ(メリル・ストリープ)に育てられたソフィ(アマンダ・セイフライド)。彼女のひそかな願いは、まだ見ぬ父親とバージンロードを歩くこと。結婚式を控え、父親探しをすることに決めたソフィは、内緒でドナの日記を読み、父親の可能性のある昔の恋人3人に招待状を出す。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★☆☆

感想
 やっぱり、ミュージカル映画は僕の性には合わないようです。
 冒頭からABBAの曲が物語のストーリーに合わせ歌われるのですが、「なぜ歌う?」と思ってしまう場面が沢山ありました。
 また、自分の中ではABBAの歌はABBAのメンバーの歌声と共にインプットされているので、メリル・ストリープアマンダ・サイフリッドがどんなに上手に歌っているとしても違和感を持ってしまいました。

 ABBAの曲はとても良かったですし、洋楽はいつも字幕なしで聞くというか、聞いている洋楽の歌詞を全部日本語訳にして聞いているわけではないので、今回改めて歌詞が全部訳されて字幕になっていると、「こういう意味だったのか」と改めてABBAの曲の良さに気付くことも出来ました。

 しかし、何よりも疑問に感じてしまったのが、元々舞台で評価の高かった作品を映画にしたため、映画で描かれる舞台が、映画にしなくても良いのでは?ということでした。
 ギリシャ海沿岸部が舞台として描かれているのですが、そこである必要は特になく、他の部分はセットで十分なので、むしろむりやり実際にある場所で撮影したものを入れるのならば、とても評判の良い舞台をそのまま撮影し、映画にすれば良いのでは、と思いました。

 この、無理矢理映画にしたという感じは、ストーリーでも感じました。
 というのも、ABBAの曲をこれでもか、という感じで入れてくるので、何がこの物語で伝えたいのかがよくわかりませんでした。
 ABBAの曲を伝えたいのなら、ABBAの曲のメドレーでも流せば良いような気がしますし、物語が中心にあり、それがABBAの曲とマッチするのならば、歌い出さなくても、踊り出さなくても良い場面は沢山あったように思います。

 批判的な意見を書きましたが、ミュージカルでは違うようですし、続編である「マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー」では、ABBAの歌が中心ではなく、物語が中心だという書評もあったので、それらの方に期待したいと思います。