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映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

減薬の離脱症状

 ここ数日頭がクラクラするというか、めまいがするというか、歩いていると足がさらわれるような感覚になることが度々起きます。
 最初その症状が出たのがうまく眠れなかった翌日だったので、寝不足なのかな?と思っていたのですが、数日経ってもその症状が落ち着きません。
 

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 数日続いたので寝不足のせいではないことが分かり、他の要因で思い当たったのが、抗うつ薬を飲まなくなったことです。
 医師からは抗うつ薬を飲まなくなるとムカムカするようなことがあるかもしれない、と言われていましたが、ムカムカすることよりも、頭の中がクラクラするのが多く、気持ちが悪いので、すぐにはリンクしませんでした。

 けれど、思い当たるものがこの薬を飲まなくなったことしか他になかったので調べてみたら、まさに自分が経験している症状が抗うつ薬離脱症状(離脱反応)としてあげられていました。

抗うつ薬の離脱・減薬(医師) | COMHBO地域精神保健福祉機構

 

抗うつ薬を急に中止(断薬)すると、一気に脳内セロトニン濃度が下がって、離脱反応が生じることがあります。
一般的に、中断2日前後に始まり、1週間程度続き、その症状は次のように多彩です。
①吐き気やおう吐、食欲不振といった消化器症状
②発汗や火照り、いつもより暑く感じるといった自律神経系の変化
③寝にくくなったり悪夢を見たりする
④めまいやくらくら感、ふらつき
⑤手の震えや脚のムズムズ、話しにくい等の動作の異常
⑥気分の変動、焦燥不安感、イライラ、困惑などの精神症状
⑦電気ショックを受けたような異常感覚や耳鳴り、音への敏感さなど感覚の変化
⑧疲労感、全身倦怠感、筋肉痛、頭痛といったインフルエンザのような症状

 

 僕が飲んでいた抗うつ薬SNRIと呼ばれるセロトニンノルアドレナリン再取り込み阻害薬を飲んでいたので、この薬を飲まなくなると、セロトニンノルアドレナリンの脳内濃度が低くなります。
 特にセロトニンは体温調節などに代表される生理機能、感情的な情報のコントロール、ホルモンとして消化器などにも作用しているために、症状が多岐にわたるようです。

 この中でもとりわけ顕著に表れた症状は、③寝にくくなったり悪夢を見たりする、
④めまいやくらくら感、ふらつきです。
 また、涼しくなったにも関わらず汗の量が多い気もしたので、②発汗や火照り、いつもより暑く感じるといった自律神経系の変化もあげられるかもしれません。

 最近では布団に入るとすぐに眠れるようになっていたのが、寝入るのに時間がかかるようになり、夢はほとんど見ていなかったのですが、夢も見るようになりました。
 それはまぁ、以前のように眠れないということでの焦りを感じずにいるのでまだいいのですが、頭がくらくらするのは結構しんどいです。
 特に歩いていたり、頭を動かすとくらくらするので、歩いているときに倒れそうになったり(あくまで倒れるのではないかと思うだけで、倒れたことはありませんし、ふらつくこともほとんどありません)、電車を待っていたり、駅のホームを歩いているときに落ちたりしないだろうかと不安になります。

 気持ち悪い症状ではあるものの、医師が一番心配していた、気分の落ち込みや不安感、絶望感も今のところありませんし(それらが出てきたら薬を飲み続けるようにと言われていました)、減薬後2日前後で症状が現れたあと1週間ほどで終わるようなので、終わるのを待ちたいと思います。
 うつの症状のように永遠に続くかのようではなく、終わりが分かっていると割と耐えられるものなのだな、と。

 ちなみに、この症状を話したら、父がアルコールやたばこ、麻薬などの中毒性物質の離脱症状をイメージしたのか、薬を飲みたいという欲求が起きないのか聞いてきましたが、また薬を飲みたいという気持ちは全く起きていません。
 ただただ、早くこの離脱症状による頭のくらくらが終わってほしいというだけが、精神面での症状(?)になっています。