映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

細川貂々、水島広子『やっぱり、それでいい。』

 大きく上下する訳ではないのですが、メンタルの状態が低空飛行を続けています。
 以前紹介した、細川貂々さんと水島広子さんの『それでいい。』がとても良く、(一時的には薬も飲まなくなり)回復に大きな効果があったので、その続編であるこの本を読んでみることにしました。


やっぱり、それでいい。: 人の話を聞くストレスが自分の癒しに変わる方法 Kindle版

 
 『それでいい。』では、自分自身と向き合う方法について書かれていましたが、この『やっぱり、それでいい。』では、他者と向き合う方法について書かれています。
 他者と関わる中で、その相手の言葉に自分の気持ちが大きく動かされてしまったり、相手に合わせようとする人に、具体的なアドバイスをしています。

 アドバイスだけではなく、貂々さんが実際に参加したワークショップの様子なども描かれているのですが、読んでいる僕自身は、そのワークショップに参加している訳でもないので、いまいちイメージしにくいというか、そもそも体験していないことなので、その部分は実践しないと分からない感じがしました。
 まぁ、こう感じるのも、今僕自身はあまり人と関わらないというか、誰かの話をゆっくり聴くような生活をしていないので、そもそもこの本で描かれるような場面に遭遇したことがないことも大きいのかも知れません。

 けれど、家族と暮らしていた時のことを思い出してみると、子どもたちの話を聴くときにはこの本に書いているような話の聞き方が多少できていたようにも思うものの、ここ何年かの元配偶者との会話では全くできていなかったので、やっぱり自分が悪かったのかなぁ、という風に思いました。

人間関係に悩んでいる人は
自分ひとりが悪いんじゃないかと思ってる人が多いですが
人間関係を作るのは共同作業です
話す人 きく人
お互いがいて人間関係は成り立ちます

 
 けれど、この本の中で書かれているように、会話やコミュニケーションは相手がいてこそ成り立つものなので、「僕だけ」が悪かった訳ではないのだし、過度に自分だけを責めるようなことはしなくて良いのかな、と思いました。

 それよりも、これから出会う人たちや、誰かの話を聴くときには、まだ半信半疑な部分もある、聴き方を変えることで変わるという人間関係が、本当に変わるのかを実践して確認していきたいと思います。