「ザ・ウォーク」
観たいと思っていた映画がAmazonプライムで観られるようになっていたので見てみました。
ザ・ウォーク (字幕版)
映画『ザ・ウォーク』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ
作品データ(映画.comより)
監督 ロバート・ゼメキス
原題 The Walk
製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
上映時間 123分
映倫区分 G
上映方式 2D/3D
ストーリー(オフィシャルサイトより)
1974年、当時世界一の高さを誇ったワールド・トレード・センター。
その高さ411m 地上110階の道なき空間をワイヤーロープ一本でつなぎ、命綱なしの空中闊歩にある一人の男が挑んだ。その男とはフィリップ・プティ。
この男の挑戦は実話であるが、なんと映像には残されていない。
まさに実話を完全映像化したといえる本作。この映像は、誰もが<100%未体験>である。なぜなら、この体験をした人間はフィリップ・プティ、世界でたった一人だけなのだから――
勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆
感想
ニューヨークにあったツインタワー(世界貿易センター)。
21世紀に入ってからは2001年のアメリカ同時多発テロ事件で崩壊し、それが今もなお多くの人たちに「思い出したくない」とさせているのか、崩壊する以前の様子はアメリカの映画でもあまり写されることがないように感じています。
この映画は、そのツインタワーが完成間近、当時世界一の高さ、ニューヨークの新しい象徴にこれからなるというときに、その2つのタワーにロープを張り、綱渡りに挑んだフィリップ・プティを描いています。
彼がなぜツインタワーで綱渡りをしようと思ったのか、実際にそれを行うまでにどんな準備をしたのか、そして、実際にどのように渡ったのか。
特に、実際に綱渡りをし始めてからの映像は今だからこそ出来るとてもリアルなもので、高所恐怖症の僕はこんなに手汗をかきながら観た映画は初めてでした。
綱渡りをしたあと、不法侵入などの罪で逮捕されたのですが、その後仲間たちと一緒にツインタワーを見上げながら彼らが言う会話がとても印象的でした。
今やニューヨーク市民はタワーのファンだよ
きっと吹き込んだのね タワーに命を
僕はニューヨークに行ったことも、実際にツインタワーをこの目で見たこともないのですが、「大きなノッポの本棚」と言われていたツインタワーが、フィリップが綱渡りをしたことでニューヨークの象徴となったというのは、(本当は違うかもしれませんが)とても印象に残るシーンでした。
こうして、ツインタワーでの出来事を描けるようになったのは、(公開当時)同時多発テロから15年の時間が必要だったということなのでしょう。
けれど、その15年という時間がなければ、このリアルな映像も出来なかったと思うので、それはやはり必要な時間だったのかな、と思います。
もし可能だったら、最後に字幕でも良いので、このあとフィリップがどうなったのか、あるいは仲間たちがどうなったのかも触れられていれば、より「実話」ということが響いてくるように感じました。