映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「ブルークラッシュ」

 先日観た「ラブ・アフェア 年下の彼」で主役を演じていたケイト・ボスワースが注目されたきっかけになった作品です。
 観たことがなかったので探してみたら、Amazonプライムで観られたので観てみました。


ブルークラッシュ (字幕版)


作品データ映画.comより)
監督 ジョン・ストックウェル
原題 Blue Crush
製作年 2002年
製作国 アメリ
配給 ギャガ・コミュニケーションズユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン=ギャガ・コミュニケーションズ 提供)
上映時間 104分

ストーリー(映画.comより)
ハワイのオアフ島ノースショア。アン・マリー(ケイト・ボスワース)は、親友のエデン(ミシェル・ロドリゲス)とレナ(サノー・レイク)、妹のペニー(ミカ・ブーレム)の4人で、サーフィン漬けの毎日を送っている。小さな頃から天才サーファーと呼ばれたアンは、世界一危険と言われるサーフィン大会、パイプ・ライン・マスターズで優勝するという夢があった。しかしサーフィン中の事故がきっかけで、恐怖心から思い切りのいいライディングができなくなっている。そんな自分に打ち勝つために大会出場を決意するアンだが、バイト先のホテルで出会ったプロ・フットボールのスター選手マット(マシュー・デイヴィス)と恋におちる。サーフィンを忘れ、彼に夢中になっていくアン。そんな彼女に対し、親友二人はもう一度夢を思い出させようとする。自分の本分に目覚めたアンは、大会に出場。中々波に乗れなかったが、最後の大波を見事に乗りこなす。大会では敗退という結果になったものの、観客は彼女の虜となり、喝采を送るのだった。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

感想
 「ラブ・アフェア」の時のケイト・ボスワース、きれいな人だなとは思いましたが、こちらの作品での、ハワイでサーフィンで認められる日を願いながら暮らすスポーティーな方が僕には魅力的に感じました。
 すごく日に焼けていると言うことでもないのですが、こちらの作品の方が、とても健康的でした。

 物語の内容としては、元々は実力もあって認められていたサーファーのアン・マリーが3年前に波に呑まれて以来、その恐怖心から波にうまく乗れなくなってしまったこと、そして、自分との関係もあり母親が恋人と一緒に家から出て行ってしまったことで、反発する妹の親代わりとして生活していかなければならない、という情況から始まります。
 サーフィンを日々していながらも恐怖は拭えず、親でもないのに妹の親代わりをしているのに妹からも妹の周囲の大人たちからも「責任」を問われる。

 それでも深刻な悩みやつらさが前面に出てこないのは、20歳くらいの年齢もあるのかも知れませんが、一緒に暮らすエデンとレナがいるからです。
 昔から知っていて、一緒に仕事をし、一緒にサーフィンをし、一緒に暮らす友達がいるからこそ、楽しく暮らして行けている。

 そして、大きく変わるきっかけとして、働いていたホテルにバケーションでフットボール選手のマットたちがやって来ます。
 この作品の紹介では「彼に夢中になっていく」と恋愛模様が強調されていますが、恋愛ももちろんあるのですが、決してマットによって大きく変わったというよりは、恐怖心があってもサーフィンを続けていたという、その3年間の日々がマットとの出会いによって結果として現れたように感じました。

 恋愛ということに注目すると、マットという人がプロで活躍していることもあり、アン・マリーを一段も二段も高いところに引き上げたような存在に見えるかも知れませんが、諦めることなく、地元の男たちから馬鹿にされながらも恐怖心に向き合っていた、その3年間の日々、毎日の積み重ねが重要だということを伝えているように僕には思えました。
 その日々の積み重ねがあったからこそ、素敵な出会いもあったのかな、と思います。