映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「3月のライオン[前編]」

 テレビがある家に暮らしていた時は録画して子どもたちと一緒に観て楽しんでいた「3月のライオン」。
 映画がAmazonプライムで観られるようになっていたので観てみました。
 


3月のライオン[前編]

 

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3月のライオン 前編 | アスミック・エース

作品データ(映画.comより)
監督 大友啓史
製作年 2017年
製作国 日本
配給 東宝アスミック・エース
上映時間 138分
映倫区分 G

ストーリー(公式サイトより)
 中学生でプロ棋士としてデビューした桐山零は、東京の下町に一人で暮らしている。幼い頃に交通事故で家族を失い、父の友人である棋士の幸田に引き取られたが、自分のせいで幸田家に亀裂が入り、家を出るしかなかったからだ。深い孤独を抱えてすがりつくように将棋を指し続けていたある日、零は近隣の町に住む川本家の3姉妹と出会い、彼女たちとのにぎやかな食卓に居場所を見出していく。温かな支えを胸に、闘いへと飛び込む零。若手NO.1を決める新人戦、最高峰を決める師子王戦― それは、様々な人生を背負った棋士たちが、頭脳と肉体と精神のすべてを賭ける壮絶な闘いだった。
 ところが、ある事件が川本家を襲い、さらに3姉妹を捨てた父親が現れ、耳を疑う要求を突き付ける。一方、幸田家も子供たちが父に激しく反発し、崩壊へと向かっていく。大切な人たちを守るため、強くなるしかない― 新たな決意のもと獅子王戦トーナメントに挑む零。トップには、将棋の神の子と恐れられる宗谷名人が待ち受けていた─。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

感想
 
原作のマンガ、そしてアニメと観てきたので、どうしてもそれと比べて観てしまうことになるのですが、原作の雰囲気を残しているところが良かったです。

 特に良かったのが、川本あかりを演じる倉科カナで、倉科カナの演技は観たことがなかったのですが、あかりさんのほんわかとした雰囲気をそのまま伝えているような印象を受けました。
 また、零が通う高校の担任林田を演じる高橋一生と義姉の幸田香子を演じる有村架純も最初登場したときは少し違和感があったのものの、少しずつなじんできて、普段あまり気付かない、彼女の演技の上手さを感じさせました。
 僕の周りでは2人は「出過ぎ」と批判されていましたが、「出過ぎ」る理由が分かった気もします。

 物語の展開としては、まだ完結していない作品、アニメでも2シーズンでも終わっていない内容を、前後編に分けたとしても拾えないエピソードが沢山あるので、原作を読んだことをがあると、どうしても「あの些細だと思うような場面が良かったのにな」と思ってしまいますが、よく言えば主軸に沿った内容になっていました。

 たとえ前後編に分けたとしても映画でこの作品を伝えるのは難しいと明らかに分からせてくれることで、逆に原作の良さが際立ち、改めて原作を読んでみたいと思いました。