映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「マーベラス・ミセス・メイゼル」シーズン2

 先日書いた「マーベラス・ミセス・メイゼル」が面白かったので、続けてシーズン2も観てみました。
 1話毎の時間は変わりませんが、全8話だったシーズン1からシーズン2では2話増えて、全10話になっています。

 


マーベラス・ミセス・メイゼル シーズン2 (字幕版)


作品データIMDbより)
監督・脚本 エイミー・シャーマン=パラディーノ
原題 The Marvelous Mrs. Maisel Season2
放送年 2017年
制作国 アメリ
各60分、全10話

内容Amazon作品紹介ページより)
ガスライトで成功を収めたミッジだったが、ソフィー・レノンを怒らせたせいでコメディアンとしてのキャリアを伸ばすのを妨害されるようになり、漫談で稼げなくなってくる。また漫談をやっていることは家族に隠してきたが、さまざまな影響が出始めたため、いよいよ打ち明けなければならなくなる。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★★

感想
 シーズン1が好評だったこともあり(ゴールデングローブ賞、プライムタイム・エミー賞を受賞)、シーズン2では、物語の舞台をパリに移し始まります。
 数話でニューヨークへ戻りますが、元々主人公ミッジらが着ている洋服が毎回とても品も質も良いものだとかから伝わる裕福な暮らしぶりだとか、製作にお金がかかっていることは分かっていましたが、今シーズンは更にお金をかけていることが伝わってきました。

 その一方、このシーズン2では、ミッジがスタンドアップコメディのコメディアンとして認められていき、初めての巡業にも出て行く様子も描かれます。
 そもそもミッジはニューヨークのアッパーサイドに住む上流階級なので、マネージャーのスージーとのやりとりだとか、地下鉄に乗るだけで大騒ぎしている様子などが描かれていましたが、初めての巡業では、ボロのスージーの車や安宿(モーテル)に驚く様子、つまり、いわゆる「庶民」だとか、駆け出しのコメディアンなので、それ以下の生活も少し描かれています。

 また、シーズン2では、ミッジがコメディアンとして認められていく様子が描かれているので、娘がコメディアンだということを知った両親との関係や、一般社会でも男社会なのに、さらにほとんど男で構成されるコメディの世界でのミッジやスージーに対する「男」の反発が描かれています。

 ラストでは、スージーと仲違いしそうな展開もありやきもきしつつも、続編を期待させる内容でした。

 ちなみに、前回触れられずにいたことがあり、その1つは、主人公ミッジにはジョーン・リバースというモデルとなる人物がいたことです。
 もう一つは、1950年代という時代を反映してか、ミッジやスージー含め女性たちもタバコをスパスパ吸います。
 テレビだとタバコをスパスパ吸うシーンは気を使う時代なので、逆にこのタバコをスパスパ吸う様子を描けるのは、Amazonが動画配信している作品だからなのだと思います。