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映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「パン職人と美女(Beauty and the Baker)」シーズン2

 一昨日の続きで 「パン職人と美女(Beauty and the Baker)」のシーズン2を見ました。

 


パン職人と美女 シーズン2 


作品データIMDbより)
企画 アッシ・アザール
原題 להיות איתה:Lehiyot Ita:"Being with Her"
放送年 2014年
制作国 イスラエル
各話約40分、全10話

内容Amazon作品紹介ページより)
アモスとノアが交際を始めて半年が経った。平凡なパン職人だったアモスの生活は一変し、今ではノアの豪邸で暮らしている。2人の愛はますます深まり、ノアは次の段階へ進むことを決意する。しかしあまりにも境遇の違う2人に、さまざまな試練が訪れる。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

感想
 シーズン1のラストでパン職人というか、家族経営の商店で働くアモスと、富豪の娘でモデルや俳優として活躍するノアが付き合うことになりました。
 このシーズン2ではその続きからなのですが、冒頭から、プロポーズの場面から始まります。
 シーズン1もプロポーズの場面から始まったので、それと対比させているのですが、興味深いのは、どちらもプロポーズが女性から申し込んでいるということです。
 イスラエルは女性からプロポーズする文化なのかと思ったら、シーズン1の途中で男性から申し込む場面も出て来るので、必ずしも「女性だけ」に限られたものではないということがわかるのですが、日本にいると、「プロポーズは男性からするもの」という「決めつけ」みたいなものがあるので、「結婚したいという強い思いを持っている側が相手に申し込む」というシンプルさが良いな、と思いました。

 結婚することが決まり、婚約したけれど、ノアが人種差別発言で炎上し、1年に1回くらいしか会わなかったノアの父親が戻ってきて、さらにノアの旧友(男性)がノアを誘いと、アモスとノアの関係を壊そうとする人たちの様々な策に2人がどう向き合うか、というものを描いています。

 ラスト自体はハッピーかもしれないけれど、それに至るまでの展開は、とても自分じゃ受け入れられないように感じたので、ほかの人たちがどう受け止めたのか知りたい展開でした。
 というのも、僕は一度過ぎ去った恋愛関係は戻らないと思っていているからです。
 自分のしたことを信じてもらえなくて、ちょっと関係が離れている間(数週間)に他の男性と肉体関係を持ったということ自体が僕には受け入れられませんが、それとともに、気持ちが一度冷めたのに、復縁するということはかなり難しいと感じます。
 この点については、渋谷でバーを営んでいる林伸次さんのコラムが的を射ていると思っています。

​恋愛の季節は戻らない|ワイングラスのむこう側|林伸次|cakes

 ノアの人種差別発言だけでなく、異教徒(このドラマではキリスト教徒)との関係や、イスラエルユダヤ人は様々なルーツを持っているので、ちらほらと出て来る多民族国家ゆえの、人種差別とまではいかないのかもしれないけれど、ユダヤ人同士での他のルーツへの微妙な関係なども感じ取れて興味深かったです。