映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

荒井ママレ『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 1』

 うつ病にかかっているので定期的に病院に通っていますが、実は医師による診察は結構不満があったりするものの、サボらずに通えているのは、薬がなくなったら病状が悪化することを知っているからなのはもちろんのこと、受付の人や薬剤師の方がかけてくれる何気ない言葉に助けられている感じがするからです。

 毎回同じ薬でも、処方されたときは「最近眠れてますか?」「疲れていませんか?」などと聞いてくれ、それに答えると具体的にアドバイスをしてくれたりもします。
 なので、医師よりも実は受付の方や薬剤師の方の方が親近感を抱いているのですが、そんな薬剤師を主人公にした漫画が紹介されていました。
 

(コミック)『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』(1) 荒井ママレ〈著〉:朝日新聞デジタル

 
 新聞で紹介されていたときに気になったものの読まずにいたら、他の所でも紹介されていたのを見て、改めて読んでみようかと調べてみたら、ネット上で第1話が読め、面白かったので手に取ってみました。

 


アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 1巻 Kindle版

 
コミックゼノン|「アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」


内容コミックゼノンホームページより)
総合病院の薬剤師として働く、葵みどり・26歳。医師のように頼られず、看護師のように親しまれなくても、今日も彼女は患者の「当たり前の毎日」を守るため、院内を駆け回る!! 称賛されなくてもあなたを支える薬剤師たちをえがく医療ドラマ!!

感想
 医療漫画は今まで『ブラックジャック』、『Dr.コトー診療所』、『ブラックジャックによろしく』、『コウノドリ』、『JIN―仁―』と読んできて、どれも面白かったのですが、この作品もとても面白いです。

  上に書いた作品と違う点は主人公が医師ではなく薬剤師というところで、薬剤師も医師のように専門的知識を持っているにも関わらず、医師から「低く」見られているというネガティブな側面も描きつつ、その専門的知識を使って、医師でも簡単には見抜けない患者の状態を理解するような場面も描かれています。

 主人公は働き始めて数年という立場なので、あくまでも新人のような描き方がされいて、これからも成長物語として展開していくと思いますが、これまで漫画だけでなく、薬剤師について書かれたものを殆ど読んだことがないので、なぜ主人公たちが薬剤師になろうと思ったのかや、薬剤師の養成機関である薬学部でどんなことを学んでいるのかということも分かってくると良いな、と個人的には期待しています。