映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「ドラえもん のび太の月面探査記」

 年始に会った子どもたちから連絡が来て、「ドラえもんクレヨンしんちゃんの映画を観たい」ということだったので、予定を合わせて、まずはドラえもんの映画からを見に行きました。 

 

youtu.be

 

大ヒット上映中!『映画ドラえもん のび太の月面探査記』公式サイト

 

作品データ映画.comより)
監督 八鍬新之介
原題 ドラえもん
製作年 2019年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 111分

 

ストーリー(公式サイトより)
月面探査機が捉えた白い影が大ニュースに。のび太たはそれを「月つきのウサギだ!」と主張するが、みんなから笑われてしまう…。そこでドラえもんひみつ道具<異説クラブメンバーズバッジ>を使って月の裏側にウサギ王国を作ることに。
そんなある日、不思議な少年・ルカが転校してきて、のび太たちと一緒にウサギ王国に行くことに。そこでのび太は偶然エスパルという不思議な力を持った子どもたちと出会う。
すっかり仲良くなったドラえもんたちとエスパルの前に謎の宇宙船が現われる。エスパルはみんな捕らえられ、ドラえもんたちを助けるためにルカも捕まってしまう!
はたしてのび太たちはルカを助けることができるのか!?

 

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★☆☆

感想
 映画を観る前に子どもたちと一緒に本屋さんに行ったら、この映画の脚本を担当した辻村深月による小説(「映画ドラえもん のび太の月面探査記」)が棚に並んでいました。
 しかも2種類あり、単行本版ジュニア文庫版があり、公開すぐだったこともあり、大量に並んでいました。

 辻村さんの小説は読んだことがないのですが、この、小説家が脚本を担当したということが今回の映画でも大きな影響を与えているように感じました。

 辻村さんというか、小説家の影響が大きいなと感じたのは、映画の中に出てくるテーマやメッセージが沢山ある点です。
 人類と地球外生命体との出会い、あるいは「友だち」になるということについて、親子の関係、悪とは何か、生きるということについてなど、沢山のテーマやメッセージが出てきました。

 (子どもたちと観に行っただけですが)今までのドラえもんの映画は割とシンプルで、新しい世界に出会い、そこで大きなアクシデントが起きて、力を合わせて立ち向かう、というものです。
 それ自体はこの作品でも踏襲されているものの、その流れを描く上で、いろんなメッセージが加えられすぎていて、逆にどのメッセージも深く刺さってこない感じがしました。

 まぁ、こういうことを思ったのは、親子の関係みたいなものについて触れられていたところがあって、今回この映画を観たのは子どもたちとの面会でなので、「親子」という関係を模索しているからなのかもしれません。
 なので、映画としてはいろんなメッセージが盛り込まれすぎている感じがして、響いてくるものはありませんでしたが、小説では2時間では収められないような部分も細かく書かれていて、自然に入ってくるような流れなのかも知れません。